老化だと決めつけないで!目元のたるみの原因6つと解消法

実年齢より老けた印象を与えたり、疲れ顔に見せたりする目元のたるみ。どうにかして解消したいとは思いつつ、老化のせいだと諦めてしまってはいませんか?
たしかに、目元のたるみの原因のひとつは「加齢」だと言われています。しかし、実際はその他にも考えられる原因があるのだとか。
そこで今回は、目元のたるみの原因から自宅でできる解消法まで詳しくご紹介します。今すぐ隠したい方のための応急処置もまとめたので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!
目元のたるみの原因とは?
表情を暗く見せる目元のたるみの原因は、老化だけではないと知っていますか?なんと、生活習慣やクセによって目元のたるみが生まれるケースもあるのです。「まだ若いから大丈夫でしょ」と油断していると、気付いたときには手遅れになることも。
そのため今はまだ目元のたるみに悩んでいない方も、原因について理解を深めておきましょう!
原因その1:加齢
目元のたるみの原因としてまず挙げられるのが「加齢」です。年齢とともに目の周囲の筋肉が衰えたり、脂肪が溜まって皮膚が下がったりすることで、皮膚の薄い目元のたるみが目立ってしまいます。
また、加齢によって肌に元々備わっているコラーゲンやヒアルロン酸が減少することも、目元をたるませる要因です。エイジングケア化粧品にコラーゲンやヒアルロン酸が配合されているのは、肌の保水機能をもつそれらの物質が肌のハリや弾力を保つために必要だからです。
原因その2:スマホやパソコンによる眼精疲労
長時間のスマホやパソコンの使用は、眼精疲労を引き起こします。その目の疲れによって目の周辺の筋肉は固まり、血行不良が起こった結果老廃物が溜まり、目元にたるみが生じてしまうのです。
また、スマホやパソコンの画面を凝視して無表情で過ごす時間が増えることで、表情筋が衰え眼輪筋まで衰えてしまうこともあります。
原因その3:生まれつき涙袋(眼窩脂肪)が大きい
近年は、アイライナーやアイシャドウで涙袋を描く「涙袋メイク」も定番になっていますよね。たしかに、涙袋が大きいほうが目が大きく見えたり、親しみやすく感じたりすることも。
しかし、生まれつき涙袋が大きい方は、目元がたるみやすいとも言われているのです。
涙袋と呼ばれる目の下の脂肪は、正式には「眼窩脂肪(がんかしぼう)」といいます。この眼窩脂肪は年齢を重ねることによって飛び出すように膨らんでいくため、次第に目の下の皮膚が垂れてしまうのです。
原因その4:コンタクトの使用
コンタクトの付け外しの方法によっては、目元のたるみに繋がるケースもあります。日常的にコンタクトを使用している方は、自分がコンタクトの付け外しをする場面を思い出してみてください。きっと、目尻や目の下を引っ張りながら付け外ししている方も多いでしょう。
じつは、その刺激が目の周りの皮膚への負担となり、たるみを生じさせてしまうのです。そうならないためにも、負担が蓄積しないようにコンタクトの使用を控える日を設けてもいいのかもしれませんね。
原因その5:油分の多い化粧品
油分の多い化粧品は保湿効果が高いため、とくに乾燥肌の方に人気です。しかし、油分の多い化粧品には「イソパラフィン」という油剤が含まれており、成分の重さで皮膚をたるませることもあるのだとか。
油分の多い化粧品を使用する場合は、できるだけ短時間に抑えることを心掛けましょう。
原因その6:顔・クレンジングの摩擦
顔の中でも目の下の皮膚はとくに薄いため、洗顔やクレンジングの少しの摩擦が刺激となります。1回の刺激は少しでも、それが毎日続くと皮膚には大ダメージとなって確実にたるみの原因となるでしょう。
目元のたるみの解消法
あなたの目元のたるみの原因について、予測はつきましたか? 続いて、目元のたるみの解消法をご紹介します。自宅でできる方法がほとんどなので、さっそく今日から試してみましょう。
表情筋トレーニング
スマホやパソコンを長時間使用していると、無表情になり表情筋が衰えてしまう恐れがあります。表情筋の衰えは目の周りを取り囲む眼輪筋の衰えに繋がるので、表情筋トレーニングでたるみを解消しましょう。
眼輪筋全体を鍛えるトレーニング
- 軽く目を閉じます。
- ゆっくりと、目を強めにぎゅっと閉じて5秒間キープします。
- 少しずつ目の力を抜きます。
- 眉を上げ、目をぱちっと開いて5秒間キープします。
- ゆっくりと自然な状態に戻します。
8の字エクササイズ
- 顔を正面に向け、目を見開きます。
- 8の字を描くように、眼球をゆっくりと5回動かします。
- 逆回りも同様に行います。
下まぶたのエクササイズ
- 目を開いた状態で、上まぶたが動かないように軽く指で押さえます。
- 下まぶたに力を入れ、上まぶたの方に持ち上げて5秒間キープします。
- 下まぶたをゆっくり元の位置まで戻します。
上まぶたのエクササイズ
- 目を開いた状態で、眉が動かないように人差し指を眉の上に置いて固定します。
- 眉をゆっくりと上げ、人差し指は上がってくる眉を下に押さえます。
- 上まぶたが伸びたところで5秒間キープします。
- ゆっくりと元の位置に戻します。
簡単かつ時間もかからないエクササイズばかりなので、空いた時間を利用して試してみましょう。
マッサージ
血行不良を改善し、目元の老廃物を除去できる目元のマッサージも効果的です。マッサージはたるみの他に目の下のクマにも効果があるので、目元の印象を明るく変えてくれるはずです。
ただし、目元の皮膚はとても薄くデリケートなので、必ずクリームを用いて肌に摩擦を与えないようにしましょう。肌に摩擦を与えるような方法は、たるみだけでなく色素沈着やしわを招く原因になってしまうので注意してください。
また、早く効果を得たいからと強い力でマッサージするのは逆効果です。皮膚の負担にならないように、気持ち良いと感じる程度の優しい力で行いましょう。
目元のたるみ解消マッサージ
- 両手の人差指から薬指までの3本指をおでこの真ん中に当てます。
- 3本指に優しく力を入れ、そのままこめかみまで移動します。
- 両手の中指の腹を左右の目尻に当てます。
- 目の下の骨の縁をなぞるように、目頭まで移動させます。
- 目の上の骨の縁をなぞるように、目尻まで移動させます。
- 両肘を張り、中指と薬指の腹を目の下に当てます。
- 目頭から目尻、そのままこめかみへ移動します。
目元のたるみ解消マッサージは、滞りがちな血流やリンパの流れをスムーズにしてくれます。くれぐれも力で皮膚を持ち上げようとせず、優しい力で行ってくださいね。
ツボ押しマッサージ
目元のたるみを解消するツボを刺激することで、目の周りのたるみや目尻の小じわを解消する方法もあります。
ただし、ツボ押しマッサージは身体の状態によっては注意が必要です。体調が悪いときやアルコールを摂取しているとき、妊娠中は刺激が強すぎる場合があるので行うべきではありません。
魚腰(ぎょよう)
「魚腰(ぎょよう)」は眉の真ん中あたりにあるため、別名を「眉中(びちゅう)」ともいいます。かなり痛む場合もあるので、まずは優しい力でツボを刺激してみましょう。
- 魚腰に親指の腹を押し当てます。
- 心地良いと思える強さで軽く押さえます。
- 眉を下から押し上げるように、20回ほど揉みます。
瞳子髎(どうしりょう)
「瞳子」は目や瞳という意味をもち、「髎」は骨の角やくぼみを表す文字です。つまり「瞳子膠(どうしりょう)」とは、目のそばにある骨のくぼみにあるツボのことです。具体的には、目尻の1cmほど外側にあるくぼみを指します。
- 瞳子膠を人差し指の腹で軽く押します。
- そのまま少し外側に引っ張り、細目を作るイメージに。
- 手のひら全体で、優しく少し上に押し上げます。
万が一、ツボ押しマッサージで体調が悪くなったり痛みが出たりした場合は、すぐに医師に相談しましょう。
スキンケアを見直す
ス肌の保水力の低下は、目元のたるみに繋がります。しかし、肌の保水機能をもつコラーゲンやヒアルロン酸は年齢とともに減少し、紫外線や摩擦といった外部刺激によって分解されてしまいます。
そこで頼りになるのが、コラーゲンやヒアルロン酸が配合されたスキンケア化粧品です。最近では、コラーゲンの分解を抑制する医薬部外品有効成分「ニールワン」が配合されたスキンケア化粧品も販売されています。
目に良い食品を摂る
目に良いとされる食品を摂ることも、目元のたるみ改善に繋がると言われています。目に良いとされる食品には、
- 魚
- レバー
- ニンジン
- ジャガイモ
- 大豆
などがあります。
また、塩分や水分を控えてむくみを解消することも効果的です。もしくは、水分代謝を促してくれるカリウムを多く含んだ食品を摂るのもいいですね。カリウムを多く含んだ食品には、
- バナナ
- 小豆
- じゃがいも
- さつまいも
- ほうれん草
- きのこ類
などがあります。
これらの食品を毎日の食事に積極的に取り入れて、目元のたるみ解消を目指しましょう。
クリニックでの治療
本格的に目元のたるみを解消したいなら、美容皮膚科や美容外科で施術を受けるという方法もあります。
クリニックでの代表的な治療法として、余分な涙袋(眼窩脂肪)を除去する「経結膜脱脂法(けいけつまくだっしほう)」や、余った皮膚を切除する「下眼瞼形成術(下眼瞼リフト)」などが挙げられます。
今すぐ隠したい場合はこんな方法も!
ここまで目元のたるみの解消法をご紹介しましたが、なかには「今日だけでも隠したい!」という方もいるでしょう。そんな方には、メイクでカバーする方法がおすすめです。
しかし、メイク方法を間違えると隠すどころか余計に目立ってしまうことも…。そうならないためにも、以下の2つのポイントを押さえましょう!
コンシーラーでたるみの影を薄くする
ファンデーションやコンシーラーが目の下にたまると目元のたるみが強調されてしまうため、控えている方もいるかもしれません。しかし、クリームタイプやリキッドタイプのコンシーラーなら、伸びがよく薄付きなので上手くたるみの影を隠してくれますよ!
ハイライトで顔に立体感を出す
ハイライトで顔に立体感を出すことで、自然と目元のたるみが目立たなくなります。また、目元が明るくなるので表情まで華やかに見せてくれます。
まとめ
目元のたるみは老化だけでなく、長時間のスマホやパソコンの使用による眼精疲労でも生じることが分かりました。目元のたるみに悩んでいる方は、一度スマホを置いて表情筋エクササイズやツボ押しマッサージを試してみませんか?