脇の黒ずみはセルフケアで治せる?原因からケア方法まで

きちんとムダ毛を処理しているにもかかわらず、脇の黒ずみのせいで着たい服を我慢している人はいませんか? 街中でノースリーブの女性がいると、うらやましくて見てしまいますよね。脇の黒ずみに悩んでいる人の中には、原因やケアの仕方が分からず途方に暮れている人もいるでしょう。
そこで今回は、脇の黒ずみの原因からケア方法まで詳しく解説します。じつは、日常的に行っているムダ毛処理にも落とし穴があるのだとか!
脇の黒ずみの原因7つ
脇の黒ずみのケアを行う前に、黒ずんでしまった原因を知っておく必要があります。一体どのようなことが脇の黒ずみの原因になるのか、さっそくチェックしてみましょう!
ムダ毛処理による刺激
脇の黒ずみの大きな原因といわれているのが、脇のムダ毛処理による刺激です。カミソリの摩擦や刺激は負担が大きく、ムダ毛と一緒に肌に必要な皮脂まで削ぎ落としてしまいます。その結果、ダメージを受けた肌が「メラノサイト」と呼ばれる細胞をたくさん生成し、脇にメラニン色素が沈着することに…。
本来、メラニン色素は紫外線や活性酸素によるダメージから肌を守ってくれている大事な存在です。しかし、繰り返される自己処理によって過剰に生成されたメラノサイトは、表皮細胞に留まって色素沈着し、やがて黒ずみとなって現れてしまいます。
衣類による摩擦
衣服による摩擦のほかに、補正下着のような締め付け感が強い下着類も摩擦を起こしてしまうため、脇の黒ずみの原因になります。また、脇をタオルでゴシゴシ強く洗ったり、お風呂から上がった後にバスタオルで強く拭いたりするのもNGです。
溜まった角質
皮脂の多い脇は毛穴に皮脂が詰まりやすく、放置しているとやがて角質となります。古くなった角質は黒ずんで見えるため、黒いブツブツが目立ち始めます。
埋没毛(埋もれ毛)
カミソリを肌に押し当ててシェービングしたり、毛抜きで脇のムダ毛を1本1本抜いたり…。そんな日常的な自己処理が脇の黒ずみの原因になっていると知っていますか?
埋没毛(埋もれ毛)とは、皮膚の中で成長してしまった毛をいいます。埋没毛は間違った自己処理によって毛穴が傷付いたり、古い角質で塞がったりすることで表面に出てこられず、黒や青のポツポツとして発生します。
制汗剤の使いすぎ
男女問わず、マナーとして制汗剤を使用する人は多いですよね。しかし、制汗剤は汗腺にフタをする働きをもっているため、使いすぎると毛穴の詰まりを招いてしまいます。
制汗剤を使用すること自体に問題はありませんが、長時間の使用は控えましょう。
乾燥
マッサージをするときにクリームやジェルを使用するのは、摩擦による肌の色素沈着を防ぐためです。乾燥していると摩擦や刺激を強く感じてしまうのは脇も同じなので、色素沈着しないように乾燥を防ぎましょう。
乱れた食生活
乱れた食生活は、体内環境を悪化させて肌に悪影響を及ぼします。インスタント食品ばかり食べたり、外食が続いたりしていませんか?
とくに、ビタミン類が不足すると肌トラブルが起きやすくなるので要注意。積極的にビタミンを摂って、肌質を良い状態で保ちましょう。
脇が黒ずみやすい人の特徴とは?
ここまで脇の黒ずみの原因を紹介してきましたが、ここで気になる噂を見つけました。なんと、脇が黒ずみやすい人と黒ずみにくい人がいるというのです! とくに脱毛サロンやクリニックで脱毛した後は、黒ずみに差が出るのだとか。
一般的に、脱毛の施術を受けた後は冷やしたタオルや鎮静効果のあるクリームでアフターケアを行います。その後、クリームやジェルでしっかり保湿することで、脱毛によってダメージを受けた肌を回復させます。その他にも、施術当日は湯船に長く浸かる、スポーツをして汗をかく、日焼けをする、毛抜きの使用などはNGとされています。
このように、アフターケアが肝心な脱毛後に十分なケアができていなければ、当然肌ダメージが現れます。つまり、脇が黒ずみやすい人はケア不足だといえるでしょう。確かにアフターケアは面倒ではありますが、だからといって無視してはいけません。脱毛に通っている人の中で脇が黒ずみやすいと自覚している人は、ぜひアフターケアを心掛けてみてくださいね!
脇の黒ずみを緩和する方法
脇の黒ずみはセルフケアでも緩和させることができますが、それなりの期間を要します。できるだけ早く効果を実感したい場合は、皮膚科や脱毛サロンなど専門家の手を借りるのもひとつの手です。
ムダ毛処理の方法を見直す
脇のムダ毛処理による摩擦や刺激は、肌への大きな負担になります。その刺激が色素沈着を引き起こすことで脇の黒ずみになってしまうので、まずは自己処理の方法を見直しましょう。
脇のムダ毛処理にカミソリを使用する場合は、必ずクリームやシェービングファームを塗ってください。また、毛抜きを使用する場合は脇を温めて毛穴を広げてから、毛の生えている方向に向かってゆっくりと毛を抜きましょう。
自己処理後のアフターケアも重要です。クリームやジェルで保湿して、肌にうるおいを与えてくださいね。
脇への摩擦や刺激を減らす
デリケートな脇の皮膚は、衣類やタオルの摩擦が大きな刺激となります。そのため脇部分のゆったりとした服や、シルクやコットンなど肌触りのよい服を選びましょう。
こまめに保湿する
肌が乾燥すると、バリア機能が低下するため刺激を強く感じてしまいます。それを防ぐためにクリームや美容液でこまめに保湿して、うるおいのクッションを作りましょう。
生活習慣を整える
脇への直接のケアではないですが、肌細胞を修復するには生活習慣の見直しが必須です。脇の黒ずみにはビタミンCが効果的なので、積極的にフルーツや野菜を摂りましょう。
また、美肌作りには睡眠も欠かせません。睡眠不足は美肌の大敵といわれているので、十分な睡眠時間を確保して自分を労わってあげましょう。
美白クリームを使う
最近では、脇やデリケートゾーンの黒ずみを解消する美白クリームがたくさん販売されており、多くの場合1~3ヶ月ほどで効果を実感できるといわれています。
美白クリームには、黒ずみの原因であるメラニン色素の生成を抑制する成分や、バリア機能を果たす保湿成分が多く配合されています。商品ごとに配合されている美容成分や使い方、価格が異なるので、症状やライフスタイルに合わせて選んでください。
レーザー脱毛
埋没毛による黒ずみに効果があるのがレーザー脱毛です。レーザー脱毛は医療機関でのみ受けられる脱毛方法で、脇の脱毛であれば4回程度で完了します。
一口に脱毛といっても、その方法はさまざまです。例えば、脱毛サロンで受けられるのは「光脱毛」と呼ばれる脱毛方法で、医療脱毛に比べると価格が低く痛みが少ないのが特徴です。対して、医療脱毛は価格が高く痛みが強い分、即効性があるといわれています。
皮膚科で塗り薬を処方してもらう
皮膚科では、肌の漂白剤と呼ばれる「ハイドロキノン」や肌表面の角質を剥がしてくれる「トレチノイン」といった塗り薬を処方してもらえます。これらは市販の美白クリームより黒ずみに対する効果が高く、人によっては刺激や痒みなどの副作用があります。
敏感肌の人や妊娠中の女性は、使用する前に必ず医師に相談してください。
レーザー治療
美容皮膚科で受けられるレーザー治療は、塗り薬よりも即効性が期待できる治療法です。レーザー治療は敏感肌の人でも受けることができ、治療の痛みは軽くチクッとする程度。レーザーがメラニン色素を破壊してくれるので、徐々に黒ずみが治っていくのを実感できるでしょう。
ただし、レーザー治療は治療費がお高め。1回につき1万円前後という治療費が一般的なので、総額で5〜10万円ほどかかります。
まとめ
脇の黒ずみは衣服やタオルの摩擦を減らしたり、自己処理方法を見直したりすることである程度は改善できます。しかし、より効果を実感したい人や、即効性を期待する人は専門家のもとで治療を受けてもいいかもしれません。
脇の黒ずみに悩むのはもう終わり! 今年こそは着たい服を着て街を歩き、プールや温泉に出掛けましょう!