顔のたるみを解消する方法とは?NGケアから正しい対策まで

顔のハリがなくなって、老けて見られることが増えた…。そんな顔のたるみに悩んでいる人も多いはず。だからといって、無理にマッサージをすると余計に顔がたるんできそうですよね。
そこで今回は、顔のたるみの原因から解消法まで詳しくご紹介します。まずは生活習慣に意識を向けて、ハリのある顔を取り戻しましょう!
顔のたるみの原因とは?
顔のたるみ対策をチェックする前に、まずは顔のたるみの原因を確認しておきましょう。そもそも顔のたるみが発生するのは、なぜなのでしょうか?
年齢のせいだと諦めるのは、まだ早いかもしれませんよ!
原因1:加齢
顔のたるみの原因としてまず挙げられるのが「加齢」です。
肌は外側から表皮・真皮・皮下組織の3つに分けることができ、肌のハリや弾力は真皮にあるコラーゲンやエラスチンという成分によって保たれています。これらの成分は年齢を重ねるごとに減少するため、顔がたるんでしまうのです。
若いうちは肌の弾力によって脂肪の重さを受け止めていますが、加齢とともに肌の弾力が失われていくと肌の脂肪の重さを受け止めきれなくなり、たるみとなって現れます。
年齢が若くても肌の老化が進んでいる人もいるので、気になる人は肌年齢チェックをしてみてもいいかもしれません。
原因2:表情筋の衰え
骨格に付着している表情筋は、顔の複雑な表情を作るのに欠かせない筋肉です。表情筋は30種類以上あるといわれており、比較的皮膚に近い浅い部分にある「表層筋」と、骨に近く深いところにある「深層筋」に分けられます。
表情筋は使わなければ衰えてしまうため、普段から表情筋をあまり動かさないで生活していると顔がたるんだり、ほうれい線が目立つようになったりします。まばたきや口の開閉なども表情筋が使われているため、パソコンやスマホの画面を凝視してまばたきが減っている人や、1日中無言で作業している人は要注意です。
原因3:紫外線ダメージ
原紫外線は肌のハリや弾力に欠かせないコラーゲンやエラスチン変性させたり、線維芽細胞にダメージを与えて産生量を減少させたりします。
また、紫外線は老化現象の引き金となる肌の中の活性酸素を増加させることもあります。その結果、線維芽細胞がダメージを受け、コラーゲンやエラスチンを生成する力が弱くなってしまうのです。
原因4:乾燥
美肌の最大の敵とも言える乾燥は、肌を外的刺激から守るバリア機能の働きを低下させます。保湿不足や間違ったスキンケア、加齢、紫外線などによって乾燥した肌は、外的刺激によるダメージを防止しようと角層を厚く堆積させるため、顔のたるみを引き起こします。
原因5:生活習慣
長時間パソコンやスマホを操作していると、猫背になりますよね。その猫背やうつむいた姿勢を毎日続けていると、重力によって顔のたるみを引き起こします。
その他、睡眠不足や偏った食生活といった悪習慣にも要注意。悪習慣によって肌のターンオーバーが乱れたり、コラーゲンの合成が進まなくなったりすることも。
十分に睡眠をとり、健やかな肌を作るビタミンやミネラルといった栄養素を積極的に摂りましょう。
ちょっと待って!顔のたるみを進行させるNGケア4つ
顔のたるみを解消するために、毎日必死に行っているケア。よかれと思って続けているそのケアが、顔のたるみを進行させているとしたら…?
それでは、さっそく顔のたるみを進行させるNGケアをチェックしてみましょう。心当たりがあれば、早めに中止するのがベストです!
ローラー型マッサージ器で顔をコロコロ
顔のむくみ解消に効果が言われているローラー型マッサージ器ですが、顔のたるみ解消としてはNG。使えば使うほど顔のたるみが進行してしまうため、顔のたるみに悩んでいる人は今すぐ使用を中止したいところです。
というのも、顔のハリはコラーゲン繊維でできた「リガメント」という靭帯が関係しているのですが、コラーゲン線維は繊細なためローラー型マッサージ器の使用が刺激となってしまうのです。使用を継続しているとコラーゲン線維が伸びたり、切れたりしてしまう可能性があり、顔が引き締まるどころか余計にたるんでしまうのだとか。
広頸筋(こうけいきん)を鍛える表情筋エクササイズ
先ほど、表情筋の衰えによって顔がたるむと説明しました。そのため、表情筋エクササイズで衰えた表情筋を鍛えようとする人も多いと思います。しかし、首すじの左右に浮き上がる「広頸筋(こうけいきん)」を鍛えるエクササイズはやめたほうがいいでしょう。
広頸筋は頸部にある筋肉の1つであり、ここを鍛えてしまうと下あごからフェイスラインを引き下げることになってしまいます。表情筋エクササイズの中でも“イー”という口の動きをするエクササイズは避けるのが無難です。
行き過ぎた表情筋エクササイズ
顔のたるみには表情筋エクササイズが効果的だと信じて、1日中表情筋エクササイズに取り組んでいる人もいるかもしれません。しかし、行き過ぎた表情筋エクササイズは逆効果となるので注意しましょう。
顔には30種類以上の筋肉が存在しているため、同じ表情筋エクササイズを何度も行ったり、同じ筋肉を鍛える表情筋エクササイズを続けたりしていると筋肉が偏って発達してしまいます。
これはしわの原因になる上にデリケートな顔の皮膚の下の細胞を破壊することにも繋がるので、肌のコンディションをさらに悪化させてしまうのです。
油分の多い化粧品の使用
油分の多い化粧品は保湿効果が高いため、とくに乾燥肌の人に人気です。
しかし、油分の多い化粧品には「イソパラフィン」という油剤が含まれているため、成分の重さで皮膚をたるませる可能性があります。油分の多い化粧品を使用する場合は、できるだけ短時間に抑えることを心掛けましょう。
顔のたるみ対策4つ
ここまで顔のたるみの原因とNGケアについて解説しました。続いて、顔のたるみ対策を4つご紹介したいと思います。正しいケアで顔のたるみにサヨナラして、若々しい印象をゲットしましょう!
顔の筋膜リリース
筋肉は筋膜という薄い組織膜に包み込まれており、この筋膜を柔らかくして滑りをよくすることを「筋膜リリース」といいます。顔の筋膜リリースは顔を若返らせ、顔のたるみ・むくみ・しわ・ほうれい線などに効果があるとされています。
筋膜リリースのやり方
- あごの下に両手をそえ、あごから首を伸ばすように顔を上に向ける。
- 指の腹で首を軽く圧迫しながら、ゆっくり鎖骨までなでおろす。
- 顔を正面に戻し、頭を横に倒して耳の下を指の腹で10秒ほど軽く圧迫する。
- 鎖骨に向けてなでおろし、指の位置を少しずつ肩までずらしながら10秒ほど軽く圧迫する。
- 顔を正面に戻し、反対側も4と同様に行う。
咀嚼筋マッサージ
「咀嚼筋」とは、食べものを噛む時に使われる表情筋です。咀嚼筋には咬筋・側頭筋・外側翼突筋・内側翼突筋の4種類あり、外側翼突筋と内側翼突筋は口の中からしか触れることができません。
食いしばり癖がある人や顎関節症の人、噛み合わせが悪い人などは咀嚼筋が過度に緊張していることが多く、血流が悪くなり顔がむくんだり、たるんだりしてしまいます。そこで注目すべきは「咀嚼筋マッサージ」です。
咀嚼筋マッサージは歯科で施術してもらうことができますが、耳を後ろ側に引っ張りながら回したり、歯を食いしばった時に大きく膨らむ咬筋を軽くマッサージしたりと、自宅で簡単なケアを行うこともできます。
ファスティング(断食)で細胞内からリセット
肌のハリやツヤを出すために、オートファジーという細胞の機能を使う方法があります。
オートファジーとはタンパク質のリサイクル方法の1つであり、機能を発揮させるには「ファスティング(断食)」を行うとよいとされています。
ファスティング(断食)によってオートファジーの働きが活発になると、修復できなかった細胞内の異常なタンパク質や過剰なタンパク質の分解処理が加速します。その結果、皮膚が修復され、たるみも改善すると言われています。
リフトアップ整形
顔のたるみを改善する方法として、美容整形でリフトアップの手術や処置を行うことも挙げられます。
一口にリフトアップ整形と言っても、切る手術や糸で引き上げる手術、レーザーで肌を引き締める方法、ヒアルロン酸のような注入物を入れてたるみを見えなくする方法など様々な手段があります。
どの方法にもメリット・デメリットがあるので、まずはクリニックの無料相談やカウンセリングを受けるといいでしょう。
まとめ
顔のたるみは一概に加齢のせいだと決めつけることはできません。
紫外線ダメージや乾燥、生活習慣が原因で引き起こされている場合もあるので、まずは原因を突き止めて正しいケアや対策を行いましょう!