乳液はニキビにNG?ニキビ肌こそ乳液を使用すべき理由と選び方

「ニキビが悪化するから乳液は使わない」と考えている人が多くいます。本当にニキビには乳液を使ってはいけないのでしょうか?ニキビを悪化させないために乳液を避けているなら、実はそれは間違いです。
化粧水のみのスキンケアでは、大人ニキビを悪化させる可能性があります。また、乳液の選び方を誤るとニキビの改善どころか肌に悪い影響を与えることも。乳液は、きれいな素肌のために大切なアイテムです。
今回は、ニキビと乳液の関係性、乳液の選び方、使用方法などを紹介します。
Contents
乳液を使うとニキビが悪化するって本当?
乳液を使用してニキビが悪化したと感じるなら、それは油分の与えすぎによるもの。ニキビが悪化したことを全て乳液のせいにするのはむしろ、もったいないと言えるくらい損をしています。ニキビが悪化する原因は乳液だけではありません。
むしろ、クリームやオイルに比べると乳液の油分は少なく、油分10~30%とニキビが悪化するほどのアイテムではありません。
ニキビを改善するためには、乳液の成分や使用方法、他の化粧品などについても見直すことが大切です。
まず、乳液の役目は「化粧水の水分を閉じ込めるもの」という基本を理解しましょう。化粧水を肌に与えても、そのまま放置するとどんどん蒸発してしまうので油分で蓋をしなければなりません。
ときに使用するのが乳液です。化粧水の後に乳液を馴染ませると蒸発を防いでくれます。
ニキビの天敵は皮脂!乳液なしのスキンケアはNG
例えば「ニキビが悪化するから乳液は使いたくない」と化粧水のみでスキンケアを済ませたとします。化粧水は時間をかけて蒸発していき、時には洗顔前よりもカラカラになってしまうことも。すると、肌は潤いを与えるために皮脂を分泌させて保湿効果を発揮させるのです。
この皮脂こそ、ニキビの根本的な原因です。
- 乾燥を防ごうと肌が皮脂を多く分泌する
- 毛穴に皮脂が詰まりニキビへと発展する
- ニキビを気にしてまた乳液を使わずに化粧水のみのスキンケアをする
この1~3を繰り返してしまい、悪循環となってしまいます。どこかでスキンケア方法を改善しないと、この負のループ状態から抜け出せません。
ニキビ肌にも乳液を使用してほしい理由
ニキビ肌にも乳液を使用してほしいのは、化粧水のみのスキンケアによる過剰な皮脂分泌を防ぐだけではありません。2つの理由により、スキンケアには乳液の使用をおすすめします。それぞれ詳しく見てみましょう。
乳液の使用をおすすめする理由その1:水分と油分のバランスを整えるため
ニキビの改善を目指すなら、水分と油分のバランスを整えることが大切です。特に、大人ニキビに関しては保湿が欠かせません。乾燥して皮脂が大量に分泌されてしまうと、きれいな素肌は遠のいてしまいます。
そして、水分と油分のバランスが乱れていると肌の生まれ変わりサイクルであるターンオーバーも乱れてしまうことに。ターンオーバーが乱れると、角質が厚くなり毛穴に皮脂や汚れが詰まりやすくなります。毛穴の詰まりはニキビの原因になるので、水分と油分のバランスを整えることが大切です。
乳液の仕様をおすすめする理由その2:バリア機能を高めるため
バリア機能は、肌を外部刺激から守るため欠かせません。ターンオーバーが乱れているとバリア機能は低下してしまいます。バリア機能が低下している肌は、角質がボロボロになっている肌荒れした状態です。
バリア機能が低下していると、汚れなど刺激物が肌内部に侵入しやすくなっています。さらに角栓が詰まりやすくなりニキビの原因に。刺激物が炎症を起こし、赤みやかゆみを引き起こしニキビが悪化していきます。
バリア機能を高めるには、保湿が1番大切です。それには、化粧水と乳液を使って水分と油分を与えてバランスを整えるスキンケアが適しています。
まずはニキビ肌でも使いやすい乳液を選ぶ
化粧水と乳液の両方を使ったスキンケアがベストだとしても、やはりニキビがあると乳液に抵抗ある人が多いはず。そんなときは、ニキビ肌に適している乳液を選びましょう。
- ノンコメドジェニック
- オイルフリー
- さっぱりタイプ
- ジェルタイプ
上記のような乳液は、ニキビ肌でも毎日のスキンケアに使用しやすい乳液です。特に、ノンコメドジェニックはニキビの原因になりにくいスキンケア化粧品となっています。乳液のボトルや箱に「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載されているかチェックしてみましょう。
オイルフリーの乳液は、油分を含まずシリコンによって水分の蒸発を防ぎます。ニキビ肌だけでなく、ベタベタした付け心地が苦手な人からも支持されている乳液です。さっぱりタイプの乳液もべたつきのない使い心地となっています。
まだ数は少ないですが、ジェルタイプの乳液もニキビ肌には使い心地が良いのでおすすめです。潤いのあるみずみずしいテクスチャであるものの、肌にべたつきが残らないので快適に使用できますよ。
大人ニキビに合った乳液を選ぶ
思春期ニキビと大人ニキビは違うものです。
- 思春期ニキビ:過剰な皮脂分泌が原因。皮脂分泌が多いTゾーンに集中してできるのが特徴です。
- 大人ニキビ:ターンオーバーの乱れ・乾燥・ホルモンバランスの乱れなどが原因。口周り・顎・頬・フェイスラインなど乾燥しやすい部分にできるのが特徴です。
上記のような違いがあるので、乳液を選ぶときも思春期ニキビに合わせたものだと、あまり効果が現れません。
思春期ニキビの改善には、アクネ菌を殺菌することが大切です。皮脂腺から過剰な皮脂分泌があると毛穴が詰まり、ニキビの原因菌であるアクネ菌が増殖。すると、ニキビの第一段階である白ニキビができます。
アクネ菌により毛穴が炎症を起こすと、ニキビもどんどん悪化傾向に。そのため、思春期ニキビにはアクネ菌を殺菌する化粧品が数多く出ているのです。
しかし、アクネ菌を殺菌する化粧品を大人ニキビに使うと、肌に良い菌である常在菌を殺菌してしまいます。常在菌は、肌に潤いを与えるグリセリン物質を分泌する・肌荒れを引き起こす黄色ブドウ菌を殺菌する抗菌ペプチドを作り出すなど肌に大切なもの。
常在菌を守るためにも、アクネ菌を殺菌するタイプではなく保湿重視タイプの乳液を選びましょう。
ニキビ肌は乳液をどのように使えばいい?
ニキビ肌も普通肌も、乳液の使用方法は基本的に同じです。化粧水で水分を補給してから乳液で蓋をしましょう。
STEP1:化粧水で水分を与える
セラミドやアミノ酸といった、保湿成分が配合されている化粧水を選びましょう。特に、セラミドは保湿には欠かせません。もともと肌に存在する成分なので肌馴染みも良く、ニキビ肌でも刺激が少ないです。
手やコットンに化粧水を含ませたら顔全体に馴染むように塗布しましょう。叩かず押さえるように優しく馴染ませてください。ニキビに刺激を与えないようにするのも大切です。
STEP2:乳液を規定量馴染ませる
化粧水がしっかりと馴染んだら、乳液を規定量手のひらに出しましょう。規定量はボトルや箱に記載されています。少なすぎても多すぎてもよくありません。乾燥を気にして量を多く取りがちですが、その必要はないです。
乳液を出したら、温めるように両手で伸ばします。その後、両手で顔を包むように塗布しましょう。乳液は温めることで肌に馴染みやすくなります。
全体に馴染んだら優しくハンドプレスして浸透させて終わりです。もし、乳液のべたつきが気になるならティッシュオフしてくださいね。
このように、ニキビ肌でも乳液の使い方は基本的に変わりません。規定量を守ること・刺激を与えないことの2点を守るように心がけてくださいね。
まとめ
ニキビ肌にも乳液を使用したスキンケアを行い、十分な保湿を心がけましょう。乾燥による過剰な皮脂分泌、ターンオーバーの乱れがニキビができてしまう原因の1つです。化粧水と乳液で、水分と油分のバランスを整えてあげましょう。
「ノンコメドジェニックテスト済み」や、オイルフリー乳液を選べば、ニキビがあっても抵抗なく使えるのでおすすめです。いろいろな乳液を使い比べて、ぜひ好みのものを探してみてくださいね。