首と首周りのニキビの原因と対策は?部位別に解説!

顔にできるニキビはもちろん悩みの種ですが、首のニキビに悩まされている人もいます。顔とはまた違った症状が表れる首とその周辺のニキビ。意外と人目について気になるうえ、衣類にこすれて治りが遅かったり痛かったりとなかなか厄介です。
場所別にそれぞれの考えられる原因と対策、首全体のケアの注意点などを見ていきましょう。
顎に近い部分の首のニキビ
あまり皮脂のない部分なのに何故?と不思議に思ってしまう場所ですが、顎ニキビと同じ原因・対処が当てはまります。
原因
ほとんど顎裏に近い部分の首のニキビは、顎ニキビと同じくホルモンバランスの影響が原因であることも考えられます。
女性だけでなく男性も、この顎から首にかけてのニキビに悩むケースが多くあります。この部位は男性であればヒゲが生える場所であることからもわかるように、男性ホルモンの影響が出やすい部位です。ホルモンバランスが乱れ、男性ホルモンの働きが肌トラブルとして現れやすくなります。その結果、皮脂分泌量が増え毛穴が詰まりやすくなり、アクネ桿菌の増殖に繋がりニキビができやすく治りにくい状態に陥りやすいのです。
対策
洗顔やスキンケアの見直しはもちろんですが、根本から改善するためにはホルモンバランスの乱れを正すことが重要になってきます。規則正しい生活を心がける、自分なりのストレス解消法を持つなどして改善に努めてみましょう。下記の記事も参照してみてくださいね。

また、皮膚科や美容皮膚科を受診し医師の指示を仰ぐのも良いでしょう。状態によっては薬剤を用いてホルモン療法を受けることもできます。
うなじ、首の後ろのニキビ
自分からは見えませんが他人の視線が気になる箇所です。短髪の男性はもちろんのこと、アップスタイルや襟の開きが広い洋服を楽しみたい女性にとっても、この部位のニキビは気になるところ。
うなじは皮脂腺が密集している部位ではありませんが、うなじ特有の環境によりニキビが発生することがあります。
原因1:紫外線
特に夏にできるものであれば紫外線が原因となっていることがあります。首の後ろ側は思いのほか紫外線を浴びやすく、いつのまにか日焼けしてしまっていた…という経験をした人も多いでしょう。
紫外線を繰り返し浴びることにより、肌は紫外線の侵入を防ごうとし角質が厚くなります。内部の水分が失われやすい状態となり、乾燥を招きます。肌バランスが崩れ、毛穴が酸化した皮脂で塞がれやすくなりニキビができてしまいます。
原因2:蒸れ
ある程度髪の毛が長い人やダウンスタイルを好む人は、紫外線は当たりにくいですが汗などで蒸れることがとても多くなります。
夏だけではなく、冬も意外と汗をかいているもの。汗による雑菌の繁殖は、言うまでもなくニキビの原因となります。
対策
自分からは見えない場所なだけに、意識的にこまめなケアを行いましょう。
まず日焼け止めで紫外線をブロックするのも手です。さらに、紫外線により荒れた表皮をケアするのを忘れないようにしましょう。首元はきちんと拭いてもうなじ側は案外適当にしか拭いていないケースが多いので、少しでも汗をかいたと思ったら清潔なタオルなどでこまめに拭きましょう。
首元からデコルテ(胸元)にかけてできるニキビ
広い面積の部位なだけにニキビができると目立ってしまい、鏡で見るたびについ目が行ってしまい嫌な気持ちになるデコルテのニキビ。
原因
胸元は汗腺と皮脂腺が多く存在している場所です。そのため汚れが発生しやすく、さらに化学繊維でできた下着や衣類に覆われて蒸れてしまいニキビの温床となってしまうのです。
対策
汗や皮脂汚れが留まらないよう、汗をかいたら清潔なタオルで拭く、蒸れやすい素材の衣類は避けるなど清潔を保つよう努めるのはもちろんのこと、衣類や、女性の場合であればヘアスタイルによっては毛先も触れやすく刺激を受けやすいため注意が必要です。
首周り全体のケアについて気をつけるべきこと
とくに大人のニキビは体のいずれの部位にできた場合も、「規則正しい生活」「栄養バランスの取れた食生活」「ストレスを溜めない」などといった内側からニキビを改善するためのポイントが挙げられます。
もちろん首周りのニキビにも同じことが言えますが、外側からのケアとして以下の点に気をつけてみましょう。
1.スキンケアをする
朝晩のスキンケアの際、顔だけで済ませず首周りも一緒にケアしてみましょう。顔や手足のお手入れをしていても、首周りはなにもしていないというパターンは多いもの。
意外と知られていませんが、首の皮膚は薄いうえにコラーゲンが多くなく、そのため乾燥や紫外線ダメージなどを受けやすい部位です。顔のスキンケアをする際は、首周りも顔の一部だと思って一緒にケアをしましょう。
2.紫外線対策をする
前述しましたが、首周りは想像以上に紫外線を浴びてしまう部位です。
とくに首周りの空いた服を着たくなるような季節は紫外線が強く、対策しなければすぐに皮膚はダメージを受けてしまいます。当然日焼けもするので、女性の場合であれば顔と首の色が均一でなくなり、メイクに一苦労してしまうというデメリットも。
外出の際は、日焼け止めはもちろん日傘を差すのもとてもおすすめです。熱中症予防の観点からも男女問わず日傘を活用するよう環境省が呼びかけているので、是非取り入れてみましょう。
3.すすぎ残しに注意する
首周りのトラブルの原因になりやすいのが、シャンプーやリンスのすすぎ残しです。洗髪後、頭皮や髪から洗い流された成分が首周りや背中に残留し皮脂と混ざり合って毛穴を塞ぐことで、ニキビがとても発生しやすくなってしまいます。とくにシリコンが配合されているものを使っている場合は、さらに毛穴が詰まりやすくなってしまいます。
きちんと洗い流すことを意識するのはもちろんですが、もしいつも髪より先に体を洗っているという場合は、髪を洗ってから体を洗うように順番を変えてみましょう。その際、首周りや耳後ろなども念入りに洗ってください。
4.肌に触れるものに気をつける
これもどの場所にニキビができても言われることではありますが、雑菌や刺激にも気をつけなくてはいけません。首周りは毛先、下着、衣類、マフラー、枕カバー、アクセサリー、整髪料など、知らず知らずのうちにいろんなものが触れる場所です。そのため刺激が多く、雑菌が付着する機会も多くあります。
寒い季節は首まで覆える衣類やマフラーをよく着用しますが、汗をあまりかかない季節ということもあり洗濯の頻度が減る人は多いと思います。ですが、厚着や暖房により多少は汗をかくうえに皮脂も分泌されるので汚れや雑菌が発生しないわけではありません。衣類も枕カバーもこまめに洗濯しましょう。
ニキビが気になる時は、ネックレスなどの着用をやめる、ロングヘアの人は髪をまとめるなどして刺激を避けましょう。
まとめ
首のできものはニキビではないケースもありえるので、通常のニキビと様子が違ったり違和感があったりする場合は皮膚科を受診してみましょう。

首と首周りのニキビは顔と違った条件下で発生するため、顔と同じケアや対処では予防・改善できないことが多くあります。意外とニキビができすいうえに目立つ場所なので、顔と同じようにケアや対策を行うのが良いでしょう。