頭皮のかゆみに効くシャンプーの選び方は?かゆみの原因や洗い方も!

「しっかりシャンプーしているのに、なぜか頭皮がかゆくなる…」と悩んでいる人は意外と多いものです。じつはそれ、洗い方や生活習慣に原因があるのかもしれません。
そこで今回は、頭皮のかゆみの原因からシャンプーの選び方、正しいシャンプーの方法まで詳しくご紹介します。かゆみの原因に適したシャンプーを選んで、頭皮のかゆみにサヨナラしましょう!
頭皮のかゆみの原因8つ
頭皮にかゆみが出ても、不潔なイメージを持たれる気がして我慢している人もいるでしょう。頭皮のかゆみを我慢することはかなり辛いことですよね。けれど、そこで一度でもかいてしまうと知覚神経を刺激し、かゆみを感じさせる「ヒスタミン」という物質が出てしまいます。そうなると、もはやかゆみを我慢することはできなくなってしまいます。
こんな状況に悩んでいる人は、まずはかゆみの原因を突き止めましょう。かゆみの原因によって選ぶべきシャンプーが変わるので、以下の8つの原因から自身に近いものを見つけてみてください。
頭皮の乾燥
かゆみを抑えるために、ごしごしと強い力でシャンプーしていませんか? それは、かゆみをなくすどころか頭皮の乾燥を招き、より一層かゆみを強めてしまうので注意しましょう。
また、1日に何度もシャンプーしたり、熱めのお湯で洗ったりするのも皮脂を必要以上に落とすことになり、頭皮が乾燥してしまいます。
そのほか、紫外線や暖房などの外部刺激も頭皮を乾燥させ、かゆみを生じさせる場合があります。
頭皮の蒸れ
頭皮がかゆくなると、フケが出ることもありますよね。それを隠すために帽子をかぶって生活していると、頭皮が蒸れてさらなるかゆみを生じさせてしまいます。通気性の悪い帽子やカツラなどを長時間かぶり続けるのはやめましょう。
どうしても帽子をかぶる必要があるなら、できるだけ通気性のよいものを選び、適度に帽子をとることを心掛けたいですね。
皮脂汚れ
きちんと髪が洗えておらず、頭皮の汚れが十分に落ちていない場合にかゆみが起こります。症状が進行すると、皮脂が過剰に分泌されて常に頭皮がベタつくようになったり、ニキビができたりすることも。ちなみに、こうした状態を「脂漏性皮膚炎」と呼びます。
雑菌やカビ
シャンプー後にドライヤーでしっかり乾かさず、湿ったままの状態で寝てしまっていませんか? その結果、頭皮の雑菌やカビが繁殖しやすくなり、かゆみや臭いを生じさせるのです。
「頭皮に雑菌やカビが繁殖する」という表現はショッキングですが、じつは人の頭皮には常在菌が存在しており、頭皮が健康であれば何も問題はありません。しかし、頭皮が湿った状態だと常在菌が皮脂を食べて異常繁殖してしまいます。
シャンプーが合わない
シャンプーやトリートメント、整髪料やヘアケアアイテムが頭皮に刺激を与え、かゆみを生じさせることもあります。どの成分が合っていないかを見極めることは困難ですが、シャンプーやトリートメントを変えてからかゆみを感じるようになった人は、使用を中断するか皮膚科医に相談してみましょう。
ヘアカラーやパーマ剤の刺激
ヘアカラーやパーマ剤は刺激が強いため、使用中にかゆみや痛みが起きることもめずらしくありません。万が一かゆみが出た場合は、すぐに中断して洗い流しましょう。それでもかゆみが治まらない場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。
食生活の乱れ
脂質の多い食事を摂りすぎると、過剰に皮脂が出るため頭皮のトラブルを招きます。皮脂によって毛穴が詰まると、老廃物が排出できなくなってしまうため臭いやかゆみが発生することも。
肌荒れや皮膚の炎症を抑えるビタミンB群を積極的に摂り、乱れた食生活を改善しましょう。
ストレス
じつは、ストレスによって頭皮のかゆみが出ることもあります。ここまで紹介した原因にピンとこなかった人は、もしかしたらストレスが原因かもしれません。
人はストレスを感じると大量にアドレナリンを放出するため、身体の中の活性酸素が増加します。そうすると皮脂が過剰に分泌されるため、かゆみを引き起すことがあるのだとか。
頭皮にかゆみが生じた際のシャンプーの選び方
シャンプーは大きく「高級アルコール系シャンプー」「石けん系シャンプー」「アミノ酸系シャンプー」の3種類に分けられます。市販のシャンプーの多くは高級アルコール系シャンプーであり、洗浄力の強さが特徴です。しかし、主に石油由来の合成界面活性剤が使われているため、人によっては刺激が強いことも。
それでは、頭皮にかゆみがある場合はどんなシャンプーを選ぶべきなのでしょうか?
皮脂汚れや雑菌には「石けんシャンプー」
皮脂汚れや雑菌・カビが原因の頭皮のかゆみには、無添加の「石けんシャンプー」がおすすめです。合成界面活性剤の配合された刺激の強いシャンプーを避け、低刺激の石けんシャンプーに加えて市販の治療薬を併用してもいいかもしれません。
しかし、かゆみの症状が悪化して脂漏性皮膚炎を引き起こしている場合は、医薬部外品の抗真菌剤配合のシャンプーを使用する必要があります。脂漏性皮膚炎は慢性化しやすいうえに再発しやすいので、症状が良くならない場合はセルフケアに頼らず、皮膚科を受診することも検討しましょう。
乾燥には「アミノ酸系シャンプー」
頭皮が乾燥すると、肌のバリア機能が低下していつも以上に刺激に敏感になってしまいます。そこに添加物や界面活性剤が入ったシャンプーを使用してしまうと、頭皮のかゆみがより強くなってしまう可能性があります。
もし高級アルコール系シャンプーを使用しているのであれば、乾燥肌に適した「アミノ酸系シャンプー」に変えてみてもいいかもしれません。
アミノ酸系のシャンプーは「グルタミン酸」や「メチルアラニン」といった成分が含まれるシャンプーのことです。アミノ酸シャンプーは原料が高価なため、高級アルコール系シャンプーや石けんシャンプーに比べると価格が高い傾向にあります。
頭皮にかゆみが生じた際のシャンプーの方法は?
シャンプー選びと同じぐらい大事なのは、正しい洗い方で頭皮を健やかに保つことです。今一度シャンプーの方法を見直し、頭皮を丁寧に洗うことを心掛けましょう。
1.ブラッシングで髪の汚れやホコリを落とす
髪を洗う前に、髪の絡まりや余分な汚れ、ホコリを落とすためにブラッシングをしましょう。髪のためのケアのように思えますが、頭皮を洗いやすくする効果があります。
2.シャンプー前に予洗いする
ブラッシングを終えたら、シャンプー前の予洗いに進みます。整髪料や洗い流さないトリートメントを落とすためにも、髪を濡らすだけでなく頭皮までしっかり洗いましょう。
ちなみに、熱すぎるお湯は頭皮の刺激になるため、お湯の温度は38℃~40℃程度がおすすめです。じつはここまでの段階で、すでに髪の汚れの半分以上が落ちているのだとか!
3.爪を立てずに指の腹で洗う
シャンプーを手のひらに取り、しっかり泡立ててから使用します。このときシャンプーを直接地肌につけてしまうと、頭皮の毛穴を詰まらせてしまうので注意しましょう。
頭皮にかゆみがあると強い力で洗いたくなってしまいますが、指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗っていきます。爪を立てると頭皮傷つき、炎症を引き起こしてしまうことがあります。
4.しっかりとすすぎを行う
髪の泡が落ちたと思っても、頭皮にはまだシャンプー剤の成分が残っているかもしれません。頭皮トラブルを防ぐためにも、髪の生え際や襟足、耳の後ろ、後頭部などすすぎ残しのないように気をつけましょう。
また、熱すぎるお湯や水圧の強いシャワーは、必要な皮脂まで洗い流してしまうので避けるべきです。38℃~40℃程度のぬるま湯を使用して、シャワーの水圧はあまり上げすぎないようにしましょう。
5.トリートメントは毛先につける
トリートメントの種類によっては頭皮に直接つけるタイプも販売されていますが、基本的には成分が毛穴に詰まりやすくかゆみを引き起こしてしまう可能性があるので、頭皮に直接つけるのはNGとされています。髪の中間部から毛先に向かってなじませ、洗い流しましょう。
ショートカットの人はトリートメントを省いてしまっても良いでしょう。
6.ドライヤーでしっかりと乾かす
髪が湿ったまま放置していると、雑菌やカビが異常繁殖してしまいます。その結果、頭皮のかゆみや臭いといったトラブルを引き起こしてしまうので、タオルドライの後は必ずドライヤーを使ってしっかり乾かしましょう。
このとき、とくにロングヘア―の人は髪を乾かすことを意識しがちですが、髪より頭皮を乾かすイメージをもつことがポイントです。
まとめ
頭皮を健やかに保つために重要なシャンプー選び。シャンプーに問題が見当たらない場合や、洗い方を改善しても頭皮のかゆみが解消されない場合は早めに皮膚科を受診しましょう。