ニキビを治す食べ物ってあるの?効果的な栄養とその働きを知ろう

ニキビを治すためには、スキンケアのみではなく食べ物を見直すことも大切です。
大人になってからできるニキビは原因が様々。体の外からだけでなく、体の内側からもアプローチをすることによってニキビの改善や予防が期待できます。
「ニキビにいい食材と言われてもイメージが湧かない」、そんな人がほとんどでしょう。
では、ニキビを治す食べ物とは、一体どのようなものがあるのでしょうか?ニキビにお困りの方は、ぜひ日頃の食生活に取り入れてみてくださいね。
ニキビを治すために必要な栄養素とは?
私たちの体は食べ物によってできていると言っても過言ではありません。何を食べるかによって、肌や体調は大きく左右されます。
事実、同じ様なスキンケアをしていても肌の調子が違う人がたくさんいます。これは、日頃の生活習慣、特に食事によるところが大きいと考えられます。
では早速、ニキビによいとされている栄養素などを見ていきましょう。ニキビを治すために効果的とされる代表的な栄養素として、下記のものが挙げられます。
- ビタミンB
- ビタミンC
- タンパク質
- 食物繊維
- 発酵食品
- DHA
- アスタキサンチン
それぞれ、どのようにニキビに働きかけるのか見ていきましょう。
ビタミンB
ビタミンB群は、脂質の代謝を活発にする働きがあります。
肌を守ってくれている皮脂を適切に分泌することができるのは、ビタミンB群のおかげです。皮脂がない肌は、外部刺激によってニキビや乾燥、肌荒れを起こしやすいデリケートな状態になってしまいます。
もちろん、過剰な皮脂分泌はニキビの原因になるので注意しなければなりません。
しかし、美肌のためには適量の皮脂が大切です。皮脂量と水分量のバランスが良いのが美肌の定義となり、ニキビ予防にも繋がります。
ビタミンC
ビタミンBと同じように、ニキビの改善にはビタミンCも欠かせません。皮脂分泌のコントロールはもちろんのこと、抗酸化作用やコラーゲンの生成を促す効果もあります。
ニキビの改善だけではなく、美肌を目指す人にビタミンCは必須です。
タンパク質
肌の主成分であるタンパク質は、健康な肌や体にとって大切なもの。新しい皮膚へと生まれ変わる、ターンオーバーを促進させるためにも必要な栄養素です。
タンパク質が不足すると、肌は乾燥しツヤのない状態になってしまいます。肌の乾燥もニキビの原因の1つです。
食物繊維・発酵食品
美肌の大敵である便秘の改善には、食物繊維・発酵食品を摂りましょう。
食物繊維と発酵食品は、腸内の水分を吸着して便を柔らかくする働きがあります。悪玉菌を減らし善玉菌を増やす効果があるので、腸内環境が整い便秘解消へつながります。
DHA
魚の油に含まれているDHAは、ニキビ改善に必要なターンオーバー整えるために必要な成分です。
DHAは、全身の血流を良くする働きもあります。血流が良くなると、老廃物を排出するスピードが速くなり、肌のターンオーバーも整うためニキビも改善へと導かれるのです。
アスタキサンチン
アスタキサンチンの持つ、炎症を抑える効果がニキビの改善や予防に役立ちます。
抗酸化力はビタミンCの約6,000倍とも言われており、美肌やエイジングケアにも効果を発揮する栄養素です。
上記のような栄養素は、普段の食事からも摂取できます。
次に、具体的にどのような食べ物を摂取すれば良いのかを紹介しましょう。
具体的にどんな食べ物がニキビ改善に繋がるの?
ニキビを治すために必要な栄養素などが分かったところで、これらの栄養素が豊富に含まれている代表的な食品を見ていきましょう。
ニキビができてから食べるのではなく、普段の食事から取り入れると予防にもなるのでおすすめです。
サプリメントの活用もおすすめ
しかし、食品からすべての栄養素を必要量摂取するのはなかなか大変です。食材を揃えたり調理したりといった手間はかなりのもの。
そんなときは上手にサプリメントを活用し、足りない栄養素を補ってあげるといいでしょう。
最近ではドラッグストアだけでなくスーパーやコンビニでも様々なサプリメントが販売されています。中には「美肌サプリメント」などの名称で、肌に良いとされる栄養素を複数配合したものもあります。仕事や家事育児に忙しい女性には特にぴったりですね。
食べ物だけでニキビを治すのは難しい
食べ物を見直すだけでは、ニキビを完全に治すことはできません。
ニキビの発生には、食事だけではなく他の要因もあるからです。ニキビをきちんと治したいと考えるなら、下記についても見直してみましょう。
スキンケア
ニキビを治すには、スキンケアは欠かせません。
「ニキビがあるからスキンケアはあまりしないでおこう」と、保湿を疎かにしてしまう人がいますが、これは間違いです。ニキビの原因は皮脂の過剰分泌によるものと思われがちですが、これは思春期のニキビに多いパターン。
大人になってからのニキビは、むしろ乾燥によるものが多いです。
肌が乾燥していると角質が厚くなったり、皮脂分泌が多くなったりします。また、年齢を重ねると肌の生まれ変わりサイクルであるターンオーバーの周期が遅くなるため、さらに角質が厚くなりがちに。
古い角質をそのままにしていると、それによって塞がれた毛穴の中で皮脂が溜まります。そこにアクネ菌が入り、皮脂を栄養にして増殖することでニキビになってしまうのです。
このような30代以降のニキビは、肌のターンオーバーを意識ししっかりとした保湿をすることが大切。水分と油分のバランスが保たれている状態がベストです。
化粧水のみではなく、乳液やクリームも使用したスキンケアを心がけましょう。また、月に1回程度古い角質をケアするためにピーリングも行うとさらに効果的です。
睡眠
睡眠は美しい肌を作るためには欠かせません。特に、入眠から3時間後に多く分泌される成長ホルモンは、肌の再生能力を高めると言われています。
ニキビだけではなく、あらゆる肌トラブルの改善には、この睡眠中に行われる成長ホルモンの分泌やそれによる細胞分裂が非常に大切です。
寝不足が続くと肌の調子が悪いと感じるのは、これらの働きが十分に行えていないから。質の良い睡眠を取るためにも、就寝前のスマホ・パソコン・テレビを控える、就寝の3時間前までに食事を済ませるなど心がけてみましょう。
食事バランス
体の内側からニキビにアプローチをするためにも、食事バランスは大切です。前述した栄養素を効率よく摂取するには、主食・主菜・副菜の3つを揃えた献立を組むのが1番理想的。
しかし、仕事に家事に育児にと忙しい生活を送っていると、毎日品目を多く取り入れた献立を実現するのは至難の業ですよね。
サプリメントの力を借りるのももちろん手軽で良いのですが、食後にはデザートとしてビタミンCを含むフルーツを、朝食にはヨーグルトを用意する、冷奴や納豆など手間のかからない小鉢をプラスする、味噌汁を具だくさんにする、おやつを食べるならお菓子ではなくナッツにする…など、簡単に取り入れられるところを見つけてみましょう。少しの工夫でも、今までより多くの栄養素を摂取できるようになりますよ。
サプリメントはあくまで食事でまかない切れなかった栄養素を補ってくれるものなので、まずは3食のバランスを見直すところから始めてみましょう。
便秘改善
便が滞り続けることで悪玉菌が増え、腐敗によりフェノール類などの有毒物質が増加し、それが血液により全身へと運ばれます。これによって、肌のトラブルを引き起こすのです。
便秘による肌への影響はニキビだけではありません。便秘の人の角質は、水分量が少なく乾燥しがち。また、便秘が長期化すると血流が悪くなるためくすみ・肌荒れなどさらなる肌トラブルを招きます。
便秘改善をするとニキビの症状も緩和されるので、食物繊維や発酵食品を摂取する・適度な運動をするなどを行ってみてくださいね。
まとめ
ニキビを治すために摂取してほしい食べ物は、たくさんあります。
普段、あまり食事内容に今回紹介した食材が入っていない場合は、少しずつで良いので取り入れましょう。普段から摂取しておくと、ニキビ予防に繋がります。
また、食べ物だけではなくスキンケアや睡眠、便秘についても見直してみましょう。食事とプラスして改善すると、ニキビで悩む日々から解消されるのも夢ではありませんよ。