白髪はシャンプーで予防できる!シャンプーの選び方や洗い方は?

加齢とともに白髪が増えていくのは自然なこと。しかし、生活習慣や遺伝的な要素によって、若くても白髪に悩まされることもあります。
そこで今回は、白髪の原因から白髪予防に効果的なシャンプーの選び方、正しいシャンプー方法まで詳しくご紹介します。残念ながら白髪を減らす特効薬はありませんが、今より白髪を増やさないためにもシャンプーを見直してみましょう!
そもそも白髪の原因って?
そもそも白髪が発生する理由は、毛髪が作られる際に頭皮の色素を形成する細胞「メラノサイト」の機能が低下し、髪の色となるメラニン色素が生成できなくなるためです。
ここからは、頭皮のメラノサイトの機能が低下してしまう原因を確認してみましょう。
白髪の原因1:遺伝
色素細胞の機能が先天的に弱い人は、若くても白髪が増える可能性があります。両親が若い頃から白髪ができやすい体質だったのであれば、注意しておいたほうがいいかもしれません。
しかし、遺伝だけを白髪の原因だと断言することはできません。最近では、遺伝に加えて他の原因も関係していると考えられるようになっています。
白髪の原因2:栄養バランスの偏った食生活
髪の色の素であるメラニン色素は、毛根と頭皮に栄養がなければ作られません。とくに頭皮や育毛に関わる「ミネラル」は欠かせない栄養素です。
栄養バランスの偏った食生活を続けたり、過度な食事制限によるダイエットを行ったりしていると、メラニン色素を作るときに必要な栄養素を得ることができないため白髪になるリスクが高まります。
白髪の原因3:血行不良
血流が悪いと全身に必要な栄養が運ばれないため、毛母細胞やメラノサイトは栄養不足になってしまいます。
美容院でヘッドスパをしたり、シャワー中に頭皮マッサージを行ったりすることで血行を良くしましょう。
白髪の原因4:不規則な生活
不規則な生活は自律神経のバランスを乱し、成長ホルモンが安定して分泌されなくなってしまいます。
また、自律神経は全身の血行もコントロールしているので、自律神経が乱れると白髪が発生するリスクが高まるのです。
白髪の原因5:ストレス
不規則な生活を送ることと同じように、ストレスも自律神経の乱れを招きます。
ストレスが原因の白髪は、こめかみ部分に出ることが多いと言われています。これはストレスが溜まったときにこめかみが痛くなることと同じで、神経細胞が疲労して頭部への血行不良が起こっていると考えられます。
白髪を予防するシャンプーの選び方
白髪の原因から分かるように、白髪を予防するには生活習慣や食生活を整えたり、ストレスを溜めないように過ごしたりする必要があります。その結果、頭皮環境が整って白髪ができにくくなるのです。
そして、頭皮環境を整えるにあたって無視できないのがシャンプー選びです。では、白髪を予防したいと思ったときはどのようなシャンプーを選ぶべきなのでしょうか?
白髪予防成分「ヘマチン」が含まれているもの
血液中のヘモグロビンを作る成分の1つである「ヘマチン」は、白髪を予防する成分として知られています。このヘマチンには、
- 髪への酸素の運搬を促進する
- 髪を補修する
- 髪質を修復する
といった働きがあります。
ただし、ヘマチンにはすでに生えている髪を黒く染める効果はなく、あくまでもこれから生えてくる新しい髪に効果を与えるものであると覚えておきましょう。
美髪成分「メリタン」が含まれているもの
毛根を活性化させ、髪の色やツヤを良くして美髪へと導く成分「メタリン」もヘマチンと同様に白髪を予防する成分として知られています。
メタリンはヘマチンのメラニン生成を助ける貴重な成分であり、メラノサイトに直接働きかける作用があるため黒くツヤのある髪へと導いてくれます。
低刺激のアミノ酸シャンプー
アミノ酸シャンプーは洗浄成分にアミノ酸系の界面活性剤を使用しており、少ない刺激で頭皮を洗うことができます。
洗浄力が強いシャンプーは必要な皮脂まで洗い流してしまうため、頭皮環境が乱れて白髪が生えやすい環境を生むので注意しましょう。
高級アルコール系シャンプーはNG
市販されているシャンプーの多くが高級アルコール系と呼ばれるシャンプーですが、このタイプは石油由来の高級アルコールを原料とした合成界面活性剤が使われているため、頭皮には刺激となってしまいます。
とくに頭皮が乾燥している人や敏感肌の人は、高級アルコール系シャンプーは避けたほうが良いでしょう。
白髪予防に効果的なシャンプー方法
白髪予防に効果的なシャンプーを選んだところで、間違ったシャンプー方法を続けていると意味がありません。正しい方法でシャンプーを行い、頭皮環境を整えて白髪を予防しましょう!
1.シャンプー前にブラッシングする
シャンプーをする前に、まずはブラッシングで髪の絡まりや髪に付着した汚れを取り除きましょう。
2.しっかり予洗いする
ブラッシングを終えたら、シャンプー前の予洗いに進みます。整髪料や洗い流さないトリートメントを落とすためにも、髪を濡らすだけでなく頭皮までしっかり洗いましょう。
ちなみに、熱すぎるお湯は頭皮に負担がかかるため、お湯の温度は38~40℃程度がおすすめです。じつはここまでの段階で、すでに髪の汚れの半分以上が落ちているのだとか!
3.シャンプーをしっかり泡立てる
シャンプーを直接頭皮にかけるのはNGです。頭皮への刺激を軽減し、シャンプーの効力を最大限に発揮させるためにも手でしっかりと泡立ててから頭皮にのせましょう。
4.指の腹で頭皮マッサージする
頭の血行を良くするために、ここで簡単な頭皮マッサージを行います。指の腹を使って優しく頭皮をさすり、前から後ろへと揉んでいきましょう。這うように指をずらしていくと、頭皮の血行を良くすることに繋がります。
ただし、シャンプーを長時間頭皮に乗せていると必要なうるおいまで奪われてしまうため、2分を目安に終えてください。
5.しっかりすすぐ
シャンプーが頭皮に残っていると、頭皮や毛穴に悪影響が出ます。2~3分を目安に、しっかりと洗い流すようにしましょう。頭皮トラブルを防ぐためにも、髪の生え際や襟足、耳の後ろ、後頭部などすすぎ残しのないように気をつけましょう。
「白髪は抜くと増える」は本当?
ここで白髪にまつわる気になる噂をチェックしてみましょう。
昔から「白髪は抜くと増える」と言われますが、結論からいうと白髪を抜いたからといって増えることはありません。ただ、その毛穴から生まれる髪はメラニン色素の関係から、次も白髪である可能性が高いでしょう。つまり、増えることはないものの減ることもないのです。
まとめ
白髪はすぐに改善できるものでも、予防できるものでもありません。白髪予防に効くと言われているシャンプーでも、最低でも半年継続しなければ効果は得られないと言われています。
白髪を予防するシャンプーを選んで正しくシャンプーを行いながら、生活習慣を整えたり、ストレスを解消したりと身体の内側からの健康も手に入れたいですね!