そばかすを消す方法はある?除去方法と3つのケア方法

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スキンケア

チャームポイントとして挙げられることもあり、そばかすメイクなるものが話題になることもあることから、そばかすはかわいいものとされることが多々あります。
しかし、そばかすを持つ人からするとそんなふうには思えず、できることならばそばかすをひとつ残らずなくしてしまいたいと悩んでいるケースも多いのではないでしょうか。
本記事ではそばかすの原因からその対策、除去方法まで解説します。

そもそもそばかすとは?

正式には「雀卵斑(じゃくらんはん)」と言い、しみの一種です。1~5mmほどの茶色の斑点で、主に頬を中心とした顔に左右対称に出現し、人によっては肩や背中や腕、デコルテなどにも出ることもあります。

そばかすができる原因

メラノサイトで生成されるメラニン色素には、黒褐色のユーメラニンと橙赤色のフェオメラニンの2種類があります。ユーメラニンが薄いと紫外線の影響から皮膚を守る働きが弱くなってしまうため、白人や比較的色白のアジア人はそばかすが出現しやすいと考えられています。
また色素が薄いためだけではなく、紫外線による皮膚細胞のDNA損傷を修復することができない「紫外線高感受性症候群」の原因遺伝子を持っている場合、しみやそばかすができやすくなることが近年の研究で明らかになっています。
もともとそばかすができやすい体質の場合、幼少期からそばかすが発生し始め思春期にかけてもっとも濃くなります。そこから大人になるにつれて徐々に薄くなることは珍しくありません。
大人になっても薄くなる気配がない、または大人になってから濃くなったという場合は、紫外線対策や生活習慣に問題がある可能性も考えられます。

(参考)遺伝的な日光過敏症疾患の原因を解明 —紫外線由来シミ・ソバカスの原因(DNA損傷)の修復機構解明へ 皮膚美白対策への応用に期待— — 大阪大学

そばかすの予防・改善

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1.紫外線対策をする

紫外線によってそばかすは濃くなるため、まずは紫外線対策をしっかりしましょう。
日焼け止めを塗る、つばの広い帽子をかぶる、日傘を差すなどして紫外線の刺激を避けるようにしてください。室内にいるときも、日当たりの良い部屋で過ごす場合は日焼け止めを塗るようにしましょう。

もしお子さんのそばかす対策をしたい場合であっても同様です。ひと昔前までは骨を丈夫にするビタミンDを生成するために日光をとにかく浴びるのが健康的とされていたものですが、季節にもよりますが実際には5~30分ほど週2回程度日光を浴びればじゅうぶんであることがわかっています。
そのため近年では将来の皮膚の健康のために、子供のうちから紫外線対策をするのが常識となりつつあります。子供用の日焼け止めも販売されていますので活用しましょう。

2.美白化粧品を使う

紫外線の刺激を防いだら、メラニンの生成を抑える働きを持つ化粧品を取り入れましょう。
厚生労働省に認可された美白有効成分は現在20種類ほどありますが、それらが配合されている医薬部外品のみが美白化粧品と公称し、「メラニン生成を抑制し、しみやそばかすを防ぐ」と効能を明記することができます。
基礎化粧品を美白化粧品にし、肌のターンオーバーに合わせて最低でも1ヶ月は使ってみましょう。また、配合されている美白成分との相性もあると言われています。そのため、1つの美白化粧品に効果を感じなかったからといって美白化粧品自体の使用を止めてしまわず、違う成分を配合したものを試してみるのもひとつの手です。

※美白化粧品に限らず、肌に異常が感じられた場合はすぐに使用を中止しましょう

3.インナーケアを見直す

そばかすに限らずあらゆる肌の悩みを解決するために避けて通れないのが内側からのケアです。
肌状態を整え、メラニンを代謝しやすくするためには肌の外側からのケアだけでなく、食生活や睡眠時間などの生活習慣から整える必要があります。
特にビタミンCはメラニンの生成を抑える働きがあるので積極的に摂取したいところです。喫煙や寝不足はビタミンCを大量に消費するため極力改善しましょう。
ビタミンCの摂取だけでなく、バランスの良い食生活、質の良い睡眠、ストレスの解消などの要素は肌状態にダイレクトに反映されます。是非できることから始めてみましょう。

確実にそばかすを除去したいなら

セルフケアでそばかすを緩和することはできても、完全に消すことは残念ながら難しいでしょう。
確実に消したいのなら、皮膚科や美容クリニックなどで処方薬による治療や光治療またはレーザー治療を受けることになります。
クリニックや医院によって扱っている機器は異なりますが、そばかす治療によく使用される代表的な機器は次のとおりです。

レーザー治療

  • YAGレーザー
  • ルビーレーザー
  • アレキサンドライトレーザー など

単一波長を用いることでメラニンにピンポイントで反応し破壊することができるので効果が出るのが早く、1~3回の照射で終了できることがほとんどです。
ただし照射の際軽く痛みがあること、術後はすぐにメイクできないこと、照射箇所がやけどのように赤くなり、かさぶたができることもあること、そのため施術後はダウンタイムが必要となることなどデメリットです。

光(IPL)治療

  • フォトフェイシャル
  • アキュティップ
  • ライムライト など

IPLとはインテンスパルスライトの略で、レーザーとは逆に広域波長を用いるため広い範囲に働きかけ、痛みもそれほどありません。ダウンタイムを取る必要がないため、施術後にメイクをすることも可能です。そばかす以外の部分にも全体的に照射することで、色ムラを取り除いて肌を明るくし、真皮層を刺激するため張りも出るとされます。
ただしレーザーほどのパワーはないため3~6回ほど照射をする必要があり、1回照射をしたあと3週間~1ヶ月ほどインターバルを設けるため時間がかかります。

外用薬・内服薬

医師の方針にもよりますが、照射だけでなく薬の処方も行うことがほとんどです。
そばかす治療の場合、美白効果のあるハイドロキノンやメラニンの生成を抑えるビタミンC、肌代謝を早めるトレチノインクリームなどがよく用いられます。ほかの種類のしみを併発している場合も多いので、状態に合わせて別の薬を処方されることもあるでしょう。

そばかす除去の料金について

そばかすは病気ではないため保険適用外です。
レーザー治療や光治療の費用については、クリニック、用いる機器や照射範囲、照射回数で金額が大きく変動します。照射回数が少なくても数万円、回数を重ねれば10万円前後かかることもあるようです。キャンペーンなどで初回のみお試しとして安くしているところもあるので、そうしたものを利用して効果を確認してから本契約に進むのもおすすめです。
処方薬もそばかす治療目的であれば保険適用外です。処方される種類や量でももちろん金額は変わりますが、複数の薬を1ヶ月分処方されると考えて数千円~1万円は見ておくと良いでしょう。

ホームページに自費診療科目のおおよその金額を記載しているところも多いので複数を比較してみるのはもちろん、問い合わせてみるのも大切です。決して安くはない金額なうえ、大切な肌を処置してもらうことになるので、少し時間がかかったとしても信頼できて予算に適うクリニックを探しましょう。

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そばかすは再発する?

そばかすを緩和したり除去したりすることに成功した場合、気になるのはやはり再発するのかどうか。
結論から言うと、個人差はあるものの再発の可能性はじゅうぶんにあります。ただし、必ずしもすぐ元通りになってしまうというわけではありません。
そばかすはたまたまできるものではなく体質的にできてしまう部分が大きいため、そのとき存在するそばかすを除去したとしてもその後のケア次第ではまた発生してしまいます。
紫外線に対する感受性が高い体質であることを自覚し、前述したような紫外線対策やスキンケア、インナーケアなどを継続するよう努めましょう。

まとめ

そばかすを悪気なく褒められて、複雑な思いをしたことのある人もいるのではないでしょうか。チャームポイントとして受け入れる努力も素晴らしいですが、そばかすのない自分に会いたい気持ちも無理に否定するものではありません。
自身に合った、そばかすを薄めたり消したりするための方法は必ずあるはずです。諦める前に納得行くまで試してみる価値はじゅうぶんにありますよ。

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