顔のしわ・たるみは加齢が原因?今すぐ始めるべき予防や対策とは

顔のしわやたるみを年齢のせいだと諦めていませんか? じつは、しわやたるみといった肌の老化は加齢以外にも原因があるのです!
そこで今回は、顔のしわ・たるみの原因から予防法や対策まで詳しくご紹介します。「年も年だし…」なんて言い訳せず、できる限りの予防と対策で肌の老化のスピードを緩やかにしましょう!
顔のしわ・たるみの原因6つ
顔のしわやたるみの原因を「老化」の一言で片付けてはいけません。日常的なケアの方法や生活習慣によっては、若くても顔のしわやたるみに悩まされることだってあるのです。
それでは、さっそく顔のしわ・たるみの原因をチェックしてみましょう。
原因1:肌の乾燥
肌の乾燥は老化のサインだといわれることもありますが、日常的なスキンケアに問題があれば年齢に関係なく乾燥が進行してしまいます。
例えば、ベタつくからと保湿ケアを怠ったり、スッキリするからと熱いお湯で洗顔したりしていませんか? このように肌の乾燥を招くケアを続けていると、肌に小じわが増え、たるみやくすみが生じるようになります。
原因2:紫外線による刺激
面倒だからと紫外線対策を怠っていませんか? 紫外線=シミと思われがちですが、紫外線にはメラニンを作らせてシミの原因となるB波(UV-B)のほかに、肌の奥にある真皮まで到達して肌の弾力やハリを低下させるA波(UV-A)があるのです。
肌の弾力やハリを作るコラーゲンは、真皮の線維芽細胞という細胞から生み出されています。コラーゲンは加齢によって減少していきますが、紫外線のダメージによって減少したり、変性を起こしたりすることもあります。
つまり、紫外線対策はシミ対策になるだけでなく、しわやたるみの対策にも欠かせないということです。
原因3:肌の酸化
肌の酸化とは、簡単にいうと肌のサビつきです。肌のサビの原因となるのは、増えすぎた活性酸素です。
活性酸素とは体内に入った酸素の一部が身体のさまざまな構成物質と結びついた、酸化力が強力な酸素のことです。本来は外部刺激から体細胞を守ってくれるありがたいものですが、紫外線やストレス、タバコ、食品添加物などによって増えすぎると、肌のタンパク質や脂質にダメージを与えます。その結果、コラーゲンを変性させてしわやたるみを生じさせてしまいます。
原因4:肌の糖化
肌の糖化とは、簡単にいうと肌の焦げつきです。小麦粉や卵を材料とするホットケーキを焼くと茶色くなるのと同様に、人間の身体でも糖質がタンパク質と結合すると褐色の物質を作ることがあります。
この褐色の物質が蓄積すると肌がくすんだり、たるみを招いたりします。
原因5:肌の摩擦
非常に薄く、摩擦に弱い顔の皮膚は、強い力でマッサージや洗顔をするとコラーゲンがよれて破壊されてしまいます。その結果、しわ・たるみを引き起こしてしまうのです。
原因6:表情
笑うと目尻にできるしわや、眉間を寄せたときにできる縦じわは、日常的に繰り返すことで少しずつ刻まれていきます。眉間にしわを寄せる癖のある人は、それ以上深く刻まれてしまう前にやめたいですね。
しわ・たるみの予防
今はまだ顔のしわ・たるみに悩んでいない人もいるでしょう。しかし、顔のしわやたるみはいつ出てくるか予測できませんし、一度現れたら改善するのに非常に時間がかかってしまいます。
そんな悩めるしわ・たるみですが、早いうちにケアしておけば老化のスピードを緩やかにすることもできるのだとか。10年後のキレイを作るために、さっそく予防法をチェックしてみましょう!
洗顔は優しく、短時間で終える
洗顔料にばかりこだわっていませんか? じつは、重要なのは洗顔方法なのです。
「それなら洗顔料はどんなものでもいいの?」と思うかもしれませんが、スクラブ入りの肌の刺激を与えるタイプでなければ、シンプルな固形石鹸で十分でしょう。
洗顔の基本は、しっかり泡立てて優しく洗うことです。泡立てネットを使って泡立てるか、泡立てるのが苦手な人は泡で出てくるタイプの洗顔フォームを選んでもいいですね。そして手が肌に当たらないぐらい、たっぷりの泡でクレンジングの残りや汗、ホコリなど汚れをきちんと落としましょう。
洗顔のポイントは、短時間で終えることです。丁寧に洗おうと時間をかけてしまいがちですが、そうすると必要な皮脂まで洗い流したり、洗顔料に含まれる界面活性剤が肌に負担をかけたりしてしまうので注意しましょう。

保湿ケア
肌の乾燥は、しわやたるみの大きな原因になります。毎日のスキンケアでは保湿を重視し、肌のうるおいを保つことが大切です。
しかし、保湿ケアを重視するあまり化粧水や乳液を過剰につけたり、肌質に合っていないクリームを選んだりするのは逆効果です。むやみやたらと保湿すると肌のセンターを誤作動させ、かえってバリア機能を低下させることに…。スキンケアの方法や回数は、自分の肌質を見極めて行いましょう。

紫外線対策
紫外線にはA波(UV-A)とB波(UV-B)の2種類あり、しわやたるみを生じさせるのは真皮まで到達するA波でしたね。A波は季節に関係なく放出され、厚い窓ガラスをも透過する性質があるため1年を通して紫外線対策する必要があります。
日焼け止めクリームには「SPF」や「+」の表示がありますが、A波を防ぐのは「+」で表示されるPAです。PAは4段階の「+」で表示されるため、炎天下で活動する際は「PA++++」のものを選ぶことをおすすめします。
しわ改善の薬品化粧品によるケア
最近では、しわを改善する効果が認められた医薬部外品の薬用化粧品が市販されています。
このような化粧品には、厚生労働省によってしわ改善効果が認められた医薬部外品有効成分「ニールワン」「純粋レチノール」「ナイアシンアミド」といった成分が含まれており、しわの改善や予防に一役買ってくれます。
今すぐできる!しわ・たるみ対策4選
顔のしわ・たるみは表情筋を鍛えたり、生活習慣を見直したりすることが大切です。ここでは、今すぐできるしわ・たるみ対策をご紹介します。
表情筋エクササイズをする
皮膚や皮下組織を支える筋肉を鍛えるエクササイズを行うことで、血行やリンパの流れが改善されたるみにくくなるといわれています。どれも簡単なエクササイズなので、毎日続けて効果を得ましょう。
口元のたるみ改善エクササイズ
- 鏡を見ながら背筋を伸ばし、あごを引きます。
- 口角を上げ、自然な笑顔をつくります。
- そのままキープします。
目元のたるみ解消エクササイズ
- 両手の人差指から薬指までの3本指をおでこの真ん中に当てます。
- 3本指に優しく力を入れ、そのままこめかみまで移動します。
- 両手の中指の腹を左右の目尻に当てます。
- 目の下の骨の縁をなぞるように、目頭まで移動させます。
- 目の上の骨の縁をなぞるように、目尻まで移動させます。
- 両肘を張り、中指と薬指の腹を目の下に当てます。
- 目頭から目尻、そのままこめかみへ移動します。
舌回しエクササイズ
- 口を閉じて、唇の裏に舌がつくように外方向に突き出します。
- 舌が唇から離れないように、右回りにゆっくり3回転します。
- 2と同様に左回りに3回転します。
頬を膨らませるエクササイズ
- 左右どちらかの頬に空気を溜めて膨らまします。
- 息を止めながら、反対側に空気を移動させます。
- 左右交互に膨らませて、息が続かなくなったら終了です。
酸化・糖化を防ぐ食事を摂る
酸化を防ぐには、レモンに多く含まれるビタミンCやアーモンドに多く含まれるビタミンE、トマトに多く含まれるリコピン、鮭に含まれるアスタキサンチンなど抗酸化作用がある食材を摂ることが大切です。
また、糖化を防ぐには白米よりも玄米を選んだり、食べる順番を見直したりするなど「低GI」に注目しましょう。
禁煙を心がける
喫煙が老化促進物質であるAGE(糖化最終生成物)を増やすことが判明しているため、肌のため、そして健康のためにも禁煙を心掛けましょう。
また、副流煙でもAGEが増えると報告されているので、自分がタバコを吸わないから安心だと決めつけずに注意して生活したいですね。
クリニックを受診する
どうしてもしわやたるみが気になる場合は、美容皮膚科や美容外科で施術を受けるという方法もあります。
たるみ治療器には超音波や高周波、赤外線を使った治療が有名です。また、しわにはボトックス注射やレーザー治療が行われます。
まとめ
しわやたるみの原因は老化だけではありません。乾燥や紫外線によるダメージなどケア次第で予防できるケースもあるので、早いうちから正しいケアを心掛けて肌の老化のスピードを緩やかにしたいものですね!