顔の乾燥がつらすぎる…乾燥するのは何故?効果的な保湿ケア方法は?

「顔の乾燥がつらい!」「何をしても顔の乾燥が治まらない…」などと悩んでいませんか?
顔が乾燥すると、あらゆる肌トラブルを招くことになりメイクができない、顔が痛いなど日常生活にも影響が出てしまうことになりかねません。顔の乾燥は、保湿ケアをしっかりすることの他にも気を付けないといけないことが多くあります。
今回は、顔の乾燥の症状や効果的な保湿ケアアイテムなどと共に、乾燥の原因も紹介するので参考にしてみてくださいね。

顔の乾燥がひどいとどんな症状が出る?
顔の乾燥がひどいと以下のような症状が現れることが多いです。
- かゆみ
- ヒリヒリとした痛み
- 赤み
- 皮むけ
- 粉吹き
これらの症状が出ると、日常生活を送るだけでもストレスになることでしょう。乾燥した顔を気にしながらの日々はつらいですね。そんな悩ましい顔の乾燥について詳しく見てみましょう。
1.かゆみ
乾燥してかゆみが出るのは、肌を外部の刺激から守るバリア機能が低下してしまうからです。
乾燥しやすい季節は春・秋・冬、花粉シーズンには外部の刺激の原因となりかゆみを発症します。神経伝達物質のヒスタミンが分泌され肌に刺激を与え、毛細血管が拡張してしまいかゆみに発展するのです。
この乾燥によるかゆみは、顔だけではなく全身においても症状が現れてしまいます。
2.ヒリヒリとした痛み
乾燥が進むと、洗顔や化粧水などでヒリヒリとした痛みを感じるようになります。このヒリヒリとした痛みが現れたときは肌が炎症を起こしている状態です。
普段よりも肌が敏感になっているので、いつもの洗顔や化粧水も強い刺激になりヒリヒリとした痛みを感じます。
3.赤み
乾燥している肌に赤みが現れるのも敏感肌に進行しているからです。肌の炎症状態が慢性化している可能性もあるので、そのまま色素沈着してしまう恐れもあります。
ヒリヒリとした痛みと一緒に赤みが出ることもあるので、肌に刺激を与えないように心がけましょう。
4.皮むけ
乾燥すると、肌の生まれ変わりサイクルであるターンオーバーが乱れることが原因で皮むけを起こします。
通常、肌の表面にある角質のキメは整っているのでバラバラに剥がれてしまうことはありません。しかし、ターンオーバーが乱れていると角質がバラバラになり剥がれ落ちてしまうことに。乾いた土をイメージしてみると、分かりやすいかもしれませんね。ひび割れてカサカサとしている乾いた土の状態が肌でも起きているのです。
5.粉吹き
顔が乾燥して粉を吹いてしまう症状は、皮むけと同様で肌のターンオーバーが乱れていることが原因です。
メイクをするときに肌をパフなどで擦る、タオルで顔を拭く、洋服を着るなどの少しの摩擦でも乾燥していると剥がれかけている角質が粉のようにポロポロと落ちてしまうのです。
このように、顔が乾燥するとあらゆる肌トラブルを引き起こします。これらの肌トラブルを防ぐ方法は、なんといっても保湿です。正しく保湿ケアをすることで、乾燥肌を改善・予防しましょう。
顔の乾燥が気になるときはワセリンを使おう
顔の乾燥が気になるときは、毎日の保湿ケアにワセリンをプラスしてみましょう。
ワセリンは、原油を高純度に生成した保湿剤です。バリア機能が低下している肌にワセリンを使用することで、肌を保湿してくれるNMF(天然保湿因子)の働きを助けます。これにより、肌の潤いをキープする力が補われるので乾燥している肌を改善へと導くのです。
ワセリンは、ドラッグストアなどでも簡単に購入できます。黄色ワセリンと白色ワセリンの2種類があり、白色ワセリンのほうが純度が高く、「医薬品」や「化粧油」として扱われているので顔にも安心して使えます。
注意したいのは、化粧水や乳液といった保湿ケアの最後にワセリンを使用するということ。稀にワセリンのみでスキンケアを終わらせる人がいますが、これは乾燥肌の改善どころか逆効果になってしまいます。ワセリンは油なので肌の表面を保護できても、水分を補うことはできません。
肌に水分がないと結局は乾燥していく一方になります。それだけではなく、いきなり油を与えられた肌は、ワセリンを刺激物だと認識して肌トラブルを招く原因にもなるので必ず化粧水のあとに使用するようにしてくださいね。
顔が乾燥する主な原因は?
顔が乾燥する主な原因を知ることで日常的に対策することができます。主な乾燥の原因は以下の4つが挙げられるので心当りがないか確認してみてくださいね。
- 皮脂と水分が不足している
- バリア機能が低下している
- 季節的なもの
- 生活習慣
それぞれの原因について詳しく見てみましょう。
皮脂と水分が不足している
肌は、皮脂と水分の両方がバランスよく保たれていないと乾燥してしまいます。肌の水分が蒸発をしないように防いでいる皮脂分泌量が少ないと、乾燥はますます悪化。
そして、化粧水による保湿が足りないと肌の水分量が増えることはありません。肌は皮脂を分泌できても水分を作り出すことができないからです。
乾燥肌を改善するには、皮脂と水分の両方が必要です。バランスよく保たれている状態が健康な状態であることを意識し、心がけてスキンケアを行いましょう。
バリア機能が低下している
肌のバリア機能が低下すると、水分を保てなくなり蒸発して乾燥する原因になります。バリア機能が低下する原因には以下のものが挙げられるので注意しましょう。
- 紫外線
- ビタミンB群が足りない
- 加齢により皮脂分泌量が低下している
- 高温のお湯での入浴
- ゴシゴシとタオルなどで顔を擦る
紫外線を浴びることで、ターンオーバーが乱れバリア機能が低下します。紫外線対策は夏に限らず1年中行うようにしてくださいね。
また、ターンオーバーを正常に働かせるために必要な栄養素であるビタミンB群の摂取が足りないと、バリア機能が低下する傾向にあります。
皮脂分泌量の低下、お湯の温度、タオルなどによる摩擦も、ターンオーバーが乱れバリア機能が低下し乾燥に繋がる原因です。皮脂分泌量が足りないと感じる場合は、先ほど紹介したワセリンを使用するなどして油分で肌の保護をしましょう。
季節的なもの
季節の変わり目は、空気中の水分のバランスが崩れることから顔が乾燥することがあります。冬や春は、空気中の水分が少なく乾燥していることが多くあります。空気が乾燥すると、顔や体などから水分が蒸発しやすくなりカラカラに乾いてしまいます。
干された洗濯物が乾く・コップなどに入れた水が減るといった現象は、空気中に水分が吸収されているからです。同じような現象が乾燥する季節には肌でも起こり顔が乾燥します。スキンケア方法が1年中同じという人は、乾燥時期だけでも変えてみましょう。
生活習慣
スキンケアの方法が間違っていることや、冷暖房、睡眠不足や食事の偏り、ストレスなど生活習慣が原因で顔が乾燥しているケースも多いです。
- 洗顔後はすぐに保湿ケアをする
- 冷暖房が直接肌に当たらないように心がける
- 睡眠時間は最低でも6時間は設ける
このような、何気ない毎日の生活習慣を整えるだけでも乾燥肌の改善に繋がるので心がけていきましょう。特に、睡眠不足は成長ホルモンの分泌が少なくなりターンオーバーが乱れる原因になります。
どうしても顔の乾燥が治まらないなら皮膚科を受診してみよう
「何をしても乾燥肌が改善されない…」という人は、皮膚科を受診してみましょう。乾燥肌だと思っていたのに実は皮膚炎などを発症していた、というケースも少なくありません。
乾燥が長期化している場合、乾皮症や乾燥性皮膚炎といった皮膚疾患に症状が進んでいる可能性があります。強い赤みやかゆみ、湿疹などの症状が現れた場合は、いつものスキンケアも1度中断して診察を受け、皮膚科医の指示に従いましょう。
まとめ
顔の乾燥は、寒い季節だけのものではなく1年中悪化する可能性があるので毎日の保湿ケアはとても大切です。
1番油断しがちな夏も紫外線が降り注いでいるので、きちんと保湿をしないと乾燥してしまいます。洗顔後の保湿、紫外線対策、睡眠時間など日々できる生活習慣の見直しなどできるところから乾燥対策を行っていきましょう。
保湿ケアには、ぜひワセリンを取り入れてみてください。肌をしっかりと保護してくれるワセリンは1つ持っていると顔だけではなく全身の保湿ケアに使えるのでおすすめです。顔の乾燥を改善できるように、一緒に頑張りましょうね。