そのケア、間違っていませんか?乾燥ニキビの原因と対処法

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ニキビ

ニキビといえば、オイリー肌にできやすいイメージがありますよね。そんななか、乾燥肌なのにニキビに悩まされているという人はいませんか?
乾燥肌にできるニキビとオイリー肌にできるニキビ、一体なにが違うのでしょうか?原因や対処法を比較して、乾燥ニキビの謎を解きましょう!

乾燥肌のニキビ、なぜできる?

まずニキビができるメカニズムとして有名なのは、「過剰に分泌された皮脂が毛穴を塞ぎ、アクネ菌が増殖して炎症を起こす」というものです。多くの人が経験する思春期のニキビも、ホルモンバランスによって皮脂が過剰に分泌されるために起こります。

さて、そんな思春期ニキビに悩んでいた人も大人になり皮脂が落ち着き、オイリーどころか乾燥に悩まされている人もたくさんいます。
肌が乾燥していると毛穴に詰まるものはないからニキビができることはない…と思ったら大間違い。乾燥肌でもニキビはできてしまうのです。

原因は角質異常

乾燥ニキビの原因は、ズバリ角質の異常。
具体的に言うと、肌が乾燥していると角質がごわついてしまい古い組織がうまく剥がれ落ちず、毛穴を詰まらせてしまいます。
オイリー肌は皮脂が詰まることでニキビに発展するのに対して、乾燥肌の場合はターンオーバーがうまくいかず、古くなった角質などが毛穴に詰まることでニキビができてしまうのです。

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大人ニキビに多い乾燥ニキビ

通常、年齢とともに皮脂の分泌は減るため、年齢を重ねるほど肌の乾燥が気になってきたという人は密かに多いもの。
前述したように、乾燥していることが原因で毛穴が詰まってしまうことが乾燥肌の直接的な原因ですが、要因はほかにもあります。
乾燥肌が気になりだす30代以降は、いわゆる「お肌の曲がり角」世代。
単純に肌が衰え始めるたけでなく、年齢的に仕事や家庭が忙しい盛りである人も多いため、疲れやストレス、生活習慣の乱れにより、肌状態はますます悪化しやすい環境にあります。
ただでさえ肌の状態が落ち込みやすい状態にあるのに、皮脂が少ないにも関わらず保水力が低下したり、ターンオーバーが乱れたりすることで乾燥に傾きやすくなってしまいます。
そのため、乾燥によるニキビの悩みは大人に多いのです。

誤ったスキンケアにより肌状態が悪くなる!

乾燥ニキビが悪化する要因として意外とよくあるのが、ケア方法の間違い。
ニキビができる=皮脂が多いと勘違いして、過剰に洗顔したり、さっぱりタイプのスキンケアばかりしてしまったりするパターンが多く見られます。
それにより乾燥が悪化するだけでなく、乾燥から肌を守ろうと皮脂が大量に分泌されるにも関わらず肌の内側は乾燥したまま、という複雑な状態(インナードライ肌)となってしまうこともあり、そうなると今度は皮脂が毛穴に詰まってニキビができてしまいます。

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乾燥ニキビをケアするには?

オイリーニキビとは原因が異なるため、適したケア方法が異なってきます。間違ったケアをしていないか、今一度確認してみましょう。

とにかく保湿!

皮脂による毛穴詰まりから発生するニキビの場合は皮脂を適度に取り除き保湿することで改善に繋がりますが、乾燥からくるニキビの場合は角質の状態を改善しなくてはニキビの根本的な対策になりません。
そのためにはとにかく保湿が大切です。水分が保たれることで角質層のごわつき、硬化が改善され、角質が毛穴を塞ぐことを防ぐことができます。

スキンケア用品は低刺激のものを選んで

乾燥した肌はセラミドなどの細胞間脂質に乏しく、バリア機能が低下している状態です。そのため刺激を受けやすく、通常のスキンケアでは痛みやひりつきを感じてしまうことも。乾燥肌が良くなるどころか、炎症など新たな肌トラブルを招いてしまうことになりかねません。
高保湿かつ低刺激のスキンケア用品を選んで、肌に負担をかけないようにケアしていきましょう。また、洗顔料も洗浄力の強すぎるものは刺激になってしまうので注意してください。こすり洗いも強い刺激になるため厳禁です。

ピーリングを適度に行う

ターンオーバーがうまくいかず古い角質が溜まっているときは、ピーリングが効果的。
乾燥により新陳代謝がうまくいっていない肌は角質がごわつき厚くなってしまいますが、そうなればなるほどさらに乾燥しやすくなってしまいます。
ピーリングによりそれらの余分な角質を取り除くことで、化粧水などの保湿成分が浸透しやすくなり乾燥肌を改善へと導くことができます。

ただし、やりすぎると必要な角質まで取り除いてしまい、さらなる乾燥を招いたり炎症を起こしたりといったトラブルが起きてしまうため逆効果です。
頻度は製品により異なりますが、記載された頻度以上の使用は控えましょう。また、ターンオーバーのサイクルを意識して1ヶ月ほどは一定の使用ペースで過ごしてみましょう。
上手に使えばターンオーバーを正常化させるきっかけにもなりますので、肌の様子を見ながら使ってみてくださいね。

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スキンケアだけでなく生活習慣も意識する

また、普段の生活の中でも気をつけるべきポイントがあります。
肌の乾燥を予防・改善することで乾燥ニキビの発生を防ぐことができるので、知らず知らずのうちに乾燥肌を招いていないかを改めてチェックしてみましょう。

食生活の見直しをする

体の内側から肌を整えることは、スキンケアと同等に大切なことです。そのためにはまず食生活の見直しは必須。
各種ビタミンやタンパク質を意識し、バランス良く品目を摂るように心がけてみてください。栄養が肌に行き届くことで、ターンオーバーが促進され肌バランスが正常に導かれます。
まずは味噌汁を具だくさんにする、野菜ジュースやスープをプラスするなどして摂取する栄養を少しずつ増やす努力をしてみましょう。

質の良い睡眠を取る

睡眠も非常に重要です。就寝後3時間ほどで成長ホルモンの分泌がピークを迎え、組織の補修が進みます。スムーズな入眠を深い眠りを得られるよう、睡眠の質を確保しましょう。
眠りが浅い人は、寝具をより合ったものに替える、就寝前に飲食しない、アロマを活用するなどの工夫をすることで睡眠の質の向上を図ることができます。

お腹の調子を整える

とくに女性は便秘に悩まされている場合が多いもの。
便秘は肌荒れの原因となることは知られていますが、これは便が腸内に滞留することによりフェノール類などの有毒物質が増加し、それが血液の循環により肌に届くことで引き起こされてしまいます。そして、吹き出物ができやすくなるだけでなく、くすみや乾燥の原因ともなるのです。
乳酸菌や食物繊維をしっかり摂取して、腸内環境を整えましょう。

部屋の湿度を保つ

乾燥する冬だけでなく、夏も空調の効いた室内は思いのほか乾燥しています。
理想的な湿度は50~60%ほど。それより多いとカビが発生しやすく、少ないと肌の水分が徐々に蒸発しやすくなってしまいます。部屋に湿度計と加湿器を置いて、理想的な湿度をキープできるようにしましょう。
日中、乾燥したオフィスで過ごさなくてはならない場合も多いですが、USBで稼働する小型の加湿器などをそばに置くのがおすすめ。また、ミスト化粧水をこまめにメイクの上から吹きかけるのも良いですね。

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まとめ

間違ったケア方法により長引かせがちな乾燥ニキビ。発生のメカニズムを知り、予防と対策に取り組みましょう。
肌の内側と外側の両方からケアを行うことで、即効性こそはないもののゆっくり確実に、根本から改善することができるはずです。

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