冬はセラミド乳液で乗り切ろう!しっとりもっちりセラミド乳液の魅力と選び方

冬は乾燥の季節。空気が乾燥するだけでなく、エアコンの空調で空気の潤いが奪われるので、屋内でも屋外でもお肌は脅威にさらされています。
乾燥は、お肌のすべてのトラブルの元凶となる天敵です。シワやシミ、くすみやたるみなど、考えられるお肌トラブルのほとんどが、元をたどれば乾燥が原因。
そこで今回は、冬の激しい乾燥を乗り切るための定番アイテムセラミド乳液の魅力や、肌に合ったセラミド乳液の選び方をご紹介します。
今年こそ乾燥させずに、もちもちのまま冬を越したい!という方はぜひ最後まで目を通してくださいね。
セラミドって何?セラミドの役割と種類
セラミド乳液とは、人の細胞内に存在する「セラミド」が配合された乳液のこと。
セラミドは、もともと皮膚に存在しますが加齢によって減少してしまいます。セラミド不足による乾燥は20代後半から実感するようになり、30代半ばになると様々なトラブルとして現れることに。
それをカバーできるのが、セラミド配合の乳液をはじめとする基礎化粧品です。セラミドはもともと皮膚にある成分なので、皮膚に負担をかけることなく適切な水分量・油分量を維持できます。
セラミドは角層細胞のあいだに存在する
セラミドは、角層の中に存在する成分です。角層は「ラメラ構造」という構造になっており、角層細胞とセラミドなどの水分が交互に重なっている状態です。簡単にいうと、ミルフィーユのようなイメージです。
この中のセラミドが減ってしまうと、きれいに重なっていたミルフィーユが潰れた状態になってしまいます。ラメラ構造が乱れると、皮膚の透明感が失われることに。
また、角層は外部刺激から皮膚を守る働きがありますので、セラミドが減少することで外部刺激に弱くなり、様々な肌トラブルを招くリスクが高まります。
価格と潤いで選ぶ4種類のセラミド
セラミドには、5つの種類があり、それぞれ効果や価格が異なりますので、肌質や予算にあった種類のセラミドを選びましょう。
植物性セラミド
大豆やお米などから抽出された植物由来のセラミドです。植物性セラミドは製造が容易なことからリーズナブルですが、人間のセラミド構造とは異なるのが難点。お米や大豆などにアレルギーがある方は、アレルギー症状が出てしまう可能性もあります。
動物性セラミド
動物の脊髄や脳などから抽出して生成するため「天然セラミド」とも呼ばれます。哺乳類のセラミドなので、人間のセラミドに構造が近く浸透しやすい傾向にあります。
ただし、本物の動物から抽出するためお値段は高め。また、品質が安定しづらいというデメリットもあります。
ヒト型セラミド
ヒト型セラミドは、人間のセラミドと同じ構造になるように作られているセラミドです。原材料は酵母など。ヒトのセラミドの構造に近いため、浸透しやすく安全性も高いので、多くの化粧水や乳液などに採用されています。
疑似セラミド
石油を合成して、人のセラミドに似た構造を作ったものです。「合成セラミド」とも呼ばれます。保湿能力やバリアする働きはありませんが、ラメラ構造に似た構造をしていますので、肌の質感は良くなります。
ミルクセラミド
その名の通り牛乳から生成されたセラミドを指します。牛乳にはセラミドの成分として不可欠な「スフィンゴミエリン」が豊富に含まれており、植物性セラミドより吸収性の高いセラミドを生成できるとして注目されています。
保湿力浸透力が抜群な「ヒト型セラミド配合乳液」がベスト
セラミドの種類は先ほどお話しした4種類が存在しますが、この中でコスパ、性能ともに優れているのが「ヒト型セラミド」です。人間のセラミドに近い構造ですし、原材料も安全で、生産コストもそれほどかからない優秀なセラミド。
普段使いの乳液にはヒト型セラミドが配合されているものを選びましょう。
ヒト型セラミドの配合表記
多くのヒト型セラミド配合乳液が「ヒト型セラミド配合!」とパッケージに記載してありますので、パッケージを見て選びましょう。
「セラミド配合」とだけ書かれている場合は、どのタイプのセラミドかわからないので、成分表示をチェックしてみてください。
- セラミド1
- セラミド2
- セラミド3
- セラミド6Ⅱ
これらの表記があればヒト型セラミドが配合されています。
化学名で記載されている場合もありますので、「セラミド1」などの表記が見当たらなかったら、下記の名前を探してくださいね。
- N-フィトスフィンゴシン
- N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン
- ヒドロキシステアリルフィトスフィンゴシン
- N-ステアロイルフィトスフィンゴシン
ヒト型セラミド配合乳液からあなたにシンデレラマッチする乳液を選ぶ方法
最近は、ヒト型セラミド配合乳液が増えており、検索しただけではどれを選べばよいのかわからない状態。そこで、あなたにぴったりのセラミド乳液を探す方法をお届けします。
実は1番大切!無理なく続けられるコスト感のセラミド乳液を選ぶこと
セラミド乳液は、使い続けることで効果が実感できるようになります。そのため、無理なく続けられるコスト感の乳液を選ぶのが一番です。
ヒト型乳液の値段は1,000円強から1万円以上するものまで様々。高ければいいというわけではありませんので、「これならずっと続けられる」という価格帯のセラミド乳液を選びましょう。
数あるセラミド乳液の中で人気の価格帯は、1,000円弱から5,000円前後。
今使っている乳液と同じ価格帯のものにしておくと、負担を感じることなく使い続けられますので、現在の乳液の価格を基準に選ぶとよいですよ。
テクスチャーと匂いも「好きなもの」を選ぶこと
基礎化粧品選びは、機能性を重視しがちで「好き」を後回しにしがちですが、テクスチャーや匂いの好みをおざなりにすると、毎日ちょっとずつストレスを感じてしまいます。
しっかりと保湿感があるテクスチャーが好きな方、さらっと肌に馴染むテクスチャーが好きな方、など好みは人それぞれですよね。
乳液は最後につけるため、肌残り感やベタベタ感が気になるもの。セラミド乳液を選ぶなら、テクスチャーは自分好みのものを選んでくださいね。
昼間用乳液を選ぶ場合は、しっとり感が残りやすいものを選ぶと、ベースメイクが崩れやすくなってしまいます。乾かすまでに時間がかかりますので、ご自身のメイク時間やライフスタイルによって「乾きやすさ」も選ぶとよいでしょう。
それから、地味に気になるのが匂いです。お酒の酵母を使っているものや天然成分を売りにしているものは、匂いがちょっと気になってしまうものもあるので、口コミなどで香りをチェックしておくことも忘れずに!
プラスアルファの効果で選んでも◎
ヒト型セラミド配合乳液には、プラスアルファの効果があるものもあります。
30代以降のお肌は、潤い不足だけでなくシミやくすみ、たるみなどトラブルが多発しますよね。セラミドで保湿だけでなく、美白やハリアップ効果が期待できる「ビタミンC誘導体」や「プラセンタエキス」などが配合されている乳液を選ぶと、さらなる美肌効果が期待できますね。
まとめ
秋口から春先にかけて私たちの肌は乾燥にさらされますので、高保湿が期待できるセラミド乳液を取り入れましょう。
セラミド乳液の中でも、高い保湿力が期待できるのがヒト型セラミドです。リーズナブルなものから高級ラインまで、様々な価格帯でヒト型セラミド乳液が販売されていますので、「使い続けられる無理のない価格帯」の乳液を選ぶとよいでしょう。
匂いやテクスチャーなども、「ストレスなく使い続けられるもの」をチョイスすると、毎日のスキンケアタイムが楽しくなります。
セラミドは加齢とともに減少してしまうので、20代以降は積極的に基礎化粧品でセラミドを補給して、透明感あふれる肌をキープしましょう。