胸ニキビの原因とは?早く治す4つのケア方法と予防法も!

違和感があると思って見てみると、バストトップ周辺や胸の谷間にニキビが…他人には相談しにくい箇所ですが、水着やデコルテの開いた服を着られなくなるのは悲しいですよね。
そんな迷惑な胸ニキビは、20代を過ぎてから発生しやすいと言われています。それは一体なぜなのでしょうか?
そこで今回は、胸ニキビの原因や早く治すケア方法を詳しく解説します。胸ニキビに悩んでいる人をはじめ、すべての女性が知っておきたい予防法もまとめてご紹介します!
胸ニキビの原因とは?
水着を着るときや着替えるときなど、意外と見られている胸ニキビ。「昔は胸にニキビなんてできなかったのに、なぜだろう…?」と不思議に思っている人もいるかもしれません。じつはそれ、ホルモンバランスの乱れが原因ではないかと考えられているのです。
ここでは、胸ニキビの主な原因を4つご紹介したいと思います。
下着や洋服による蒸れ
じつは、胸は顔のTゾーンと同じく皮脂腺が発達しているため、皮脂の分泌が活発な箇所だと言われています。さらに、胸の谷間の汗は人目があると拭うわけにもいかず、溜まったまま放置しがち…。
その結果、毛穴に汚れがついたままの状態になり、菌の温床となってニキビに発展してしまうのです。
下着による締め付けや摩擦
ブラジャーによって締め付けられ、そのうえ摩擦が起こっている胸は常に刺激を受けている状態です。その刺激が肌に大きなストレスを与え、ニキビとなって現れてしまうのです。
また、下着の締め付けでうっ血し、血行不良になることも。血行が悪いとターンオーバーが乱れてしまうため、ニキビを発生させやすくなります。
ホルモンバランスの乱れ
胸ニキビが20代を過ぎてから発症しやすいのは、ホルモンバランスの乱れが原因だと言われています。忙しさ故に、生活習慣や食生活の乱れを実感している人も少なくないはずです。
ホルモンバランスの乱れは、肌の角質異常を引き起こします。角質が厚くなることで毛穴が塞がれ、皮脂が詰まってニキビが発生してしまうのです。
紫外線
下着や服で守られている胸は、わざわざ紫外線対策をする必要はないと思い込んでいませんか? じつは白やオフホワイトなど薄い色の服は、紫外線を通してしまうのだとか。
シャンプーやボディーソープのすすぎ残し
シャンプーやボディーソープのすすぎ残しは、毛穴詰まりの原因になります。すすぎ残しは首や鎖骨から胸に流れることもあり、ニキビの原因となるアクネ菌の温床になってしまい症状が悪化してしまう場合もあります。
肌に合わない成分によるアレルギー反応
ボディーソープやボディークリームの成分が肌に合わず、アレルギー反応を起こしている場合もあります。もしくは、洗濯洗剤や柔軟剤に含まれる成分が胸ニキビの原因になっているのかもしれません。
また、下着や服の素材にも要注意です。とくにナイロンのような化学繊維でできた下着は、通気性が悪いうえに肌への刺激も大きいため控えたほうがいいでしょう。
胸ニキビの直し方4つ
胸ニキビを治す方法は原因によっても異なりますが、今回はできるだけ早く治したい人向けの方法をご紹介します。間違ったケアは胸ニキビを悪化させてしまうこともあるので、正しい対処を心掛けましょう。
シャワーで済まさず湯船に浸かる
とくに夏場はシャワーで済ませている人も多いと思いますが、胸ニキビを早く治したいならきちんと湯船に浸かりましょう。湯船に浸かることで、毛穴に詰まった皮脂や厚くなった角質がふやけ、汚れが落ちやすくなります。
そして、お風呂やシャワーの温度にもポイントがあります。熱いお風呂やシャワーを好む人もいますが、熱いお湯は必要な皮脂まで取り除いてしまうため乾燥の原因になることも。乾燥した肌は皮脂を過剰に分泌するため、胸ニキビができやすくなるので注意しましょう。
ニキビ用の化粧水で保湿する
顔と同様に胸も保湿することで、乾燥を防いでニキビの発生を止めることができます。なかなかデコルテや胸まで化粧水で保湿する人はいないと思いますが、胸ニキビができたらニキビ用の化粧水で保湿してみてください。
ただし、肌がしみたり赤みが出たり、ニキビがつぶれたりしているようなら皮膚科を受診したほうがいいでしょう。
皮膚科でニキビ治療の薬を処方してもらう
顔のニキビと同じように、胸ニキビも皮膚科で診てもらうのが最善です。症状の進行具合にもよりますが、炎症が起きていない段階の胸ニキビであれば保険適用の薬で治すことが可能です。
ニキビの治療には、炎症の改善に効果が期待できる「レチノイド製剤」や、ピーリング作用と抗菌作用のある「過酸化ベンゾイル製剤」などが処方されます。
胸は色素沈着しやすい箇所なので、放置するのはNGです。ニキビ跡を残さないためにも、初期の段階で皮膚科で診てもらいましょう。
美容医療
なかなか治らない胸ニキビや、治ったと思ったら何度も繰り返す胸ニキビは薬では治せないこともあります。その場合は、皮膚科や美容皮膚科で行われる美容治療がおすすめです。
美容医療の方法は、胸ニキビの種類や肌質によって異なります。例えば毛穴詰まりが原因の胸ニキビには「ケミカルピーリング」が適していますが、角質が剥がれやすくなるので傷みやかゆみが出る場合があり、敏感肌の人は注意が必要です。
ほかには、ニキビ跡に効果がある「レーザー治療」や、欧米のスタンダードなニキビ治療「光線力学的療法(PDT)」などの治療法があり、医師と相談して治療法を決めることになります。
胸ニキビを予防する方法
胸ニキビは治りにくいうえに、治ったと思っても再発するケースも珍しくありません。そのため、日頃からしっかりと予防することが大事です。
自信を持って水着やデコルテの開いた服を着られるように、今のうちから胸ニキビを予防しましょう!
生活習慣を整える
生活習慣が乱れることによってホルモンバランスが崩れ、胸ニキビが発生してしまいます。ホルモンバランスを整えるには、バランスのとれた食生活を心掛け、十分な睡眠時間を確保する必要があります。
胸ニキビの予防には、ビタミンCやビタミン群といった栄養素を積極的に摂るといいでしょう。反対に、脂肪分や糖分の多い食事やインスタント食品、ファーストフードなどは避けたいですね。
ストレスを溜めない
ストレスによって、ホルモンバランスの乱れが生じることもあります。また、ストレスは男性ホルモンを多く分泌させるため、皮脂過剰となりニキビをできやすくするのだとか。
胸ニキビの予防として、まずはできるだけストレスを溜め込まない生活を始めましょう。気分転換できる趣味を見つけたり、入浴時にお気に入りの入浴剤でリラックスしたりするのもいいですね!
角質ケアで表皮を清潔に保つ
古くなった角質は、毛穴にフタをして毛穴詰まりを引き起こします。そうした詰まった毛穴の中で皮脂を栄養にするアクネ菌が増殖し、胸ニキビが発生してしまうのです。
つまり、定期的に角質ケアをして毛穴の詰まりを取り除くことで、胸ニキビを予防できるというわけです。ただし、必要以上の角質ケアは肌に刺激を与えてしまうため注意しましょう。
胸やデコルテの日焼け止めもクレンジングで落とす
紫外線が胸ニキビの原因になりうると説明しましたが、紫外線対策として日焼け止めクリームを胸やデコルテにまで塗る場合はしっかりクレンジングで落とすようにしましょう。
しかし、クレンジングが刺激になる場合もあるので、敏感肌の人は石けんで落とせる日焼け止めクリームを使用するのがおすすめです。
まとめ
胸元はTゾーンや背中と同じく、ニキビができやすい部位だと言われています。さらに、胸は色素沈着しやすくニキビ跡として残ってしまうこともあります。
胸ニキビを「顔のように常に見えるわけではないから…」と甘く見ず、必要だと思ったら早めに皮膚科で診てもらいましょう。