大人のアトピーはこう治す!アトピーの原因と治療・予防法とは

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スキンケア

アトピーは小さな子どもの病気というイメージがありますが、多くの大人もアトピーに苦しんでいます。
アトピーは、他の皮膚病と比較すると完治が難しく、良くなったり悪くなったりを繰り返すことが多い病気です。痒さのあまり眠れなかったり皮膚の色が変わってしまったりと、患者さんにとっては非常に不快な症状ばかり。

そこで本記事では、大人のアトピーにスポットを当てて、アトピーの原因や治療法、そして再発させないための方法について解説します。

大人のアトピーも増加中!30代の8.3%がアトピーで苦しんでいる

京都府立医科大学皮膚科の加藤則人氏が、全国8地区で、子どもから大人までの「アトピーの有症率」を調べたところ、20代では9.4%、30代でも8.3%、40代4.8%、5、60代2.5%と、多くの大人がアトピーに苦しんでいることがわかりました。100万人の30代が集まったら、8.3万人が、アトピーで苦しんでいるということになります。
大人のアトピーの特徴は、上半身に症状が現れやすいことです。子どものアトピーは、顔や頭だけでなく下半身にも現れますが、大人は顔、顎、胸、背中に症状が現れることが多いのです。目立つところばかりですね。
アトピーに長期間苦しんでいる方は皮膚が変色・変質してしまうことも多いので、悪化する前に病院で適切な治療を受けましょう。

参考:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000112470.pdf

アトピーの原因は皮膚のバリア機能の低下や異常

アトピーは、皮膚のバリア機能の低下や異常と言われています。通常、人間の皮膚は、皮脂や水分が適度に分泌されていて、様々な外部刺激からガードしてくれます。でも、その機能が何らかの原因で低下したり異常をきたしたりすると、外部刺激からお肌を守ることができずに、様々な症状が現れます。
ガード機能が低下したお肌を刺激するのは下記のような刺激たち。

  • 食べ物
  • 発汗
  • ストレス
  • ダニ
  • ほこり
  • 日光
  • 風邪
  • 夜更かし
  • 化粧品
  • 衣類による刺激
  • 汚れ

「え?何もかも原因になるの?」って思いましたよね。そうなんです。アトピーは日常生活のありとあらゆる刺激や生活習慣が原因になり得るんです。

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すでに悪化してしまったアトピーを治療する方法

すでに悪化したアトピーを治すためには、ステロイド剤によって炎症を抑える、保湿剤により保湿する、原因物質や要因を除去することが大切と言われています。
軽い炎症であれば保湿剤のみで改善することもありますが、ほとんどの場合でステロイド剤による治療が必須です。同時に、適切な保湿剤を使うことで肌のバリア機能を適切に維持します。
アトピーを悪化させる要因がわかっている場合は、それらの除去も必要です。先ほどご紹介した様々な要因を徹底的に除去します。と言っても夜更かしやストレスが原因になってしまえば、原因を完璧に排除することなんてできません。
アトピーをこれ以上悪化させないため、アトピーから解放されるためには、原因の除去だけじゃなくて根本的な「皮膚バリア機能の回復」が大切なのです。

病院の治療以外に大人アトピーを改善するためにできること

ステロイド剤の処方などは、病院で行われる治療です。もちろん病院に通って医師の指示に従って治療を進めれば、アトピーの症状は改善されます。でもそれだけでは、根本的な改善にはなりませんよね。いつアトピーが悪化するかわからない爆弾を抱えた状態です。
だから、皮膚のバリア機能を正常化してそれが維持できるように生活や体質を改善していかなければなりません。病院の治療以外で一体何ができるのでしょうか?

誰でも簡単にできるアトピー体質の改善方法をご紹介します。

とにかく保湿!毎日のスキンケアが超重要

アトピー性皮膚炎の方は、肌のバリア機能が弱いもの。その原因の多くは潤い不足です。だからとにかく保湿が大切。お風呂上がりは、顔だけでなく全身を保湿しましょう。市販の保湿化粧品でも構いませんし、病院で処方される保湿剤でも大丈夫。ご自身の肌にあった保湿剤をチョイスしましょう。
アトピーの保湿で重要なのは「毎日欠かさず続けること」です。たまに保湿するだけでは意味がありません。乾燥しているな、突っ張るなと感じたら保湿するのではなく、歯磨きと同じように保湿を続けなければなりません。

体の内側からアトピー体質を改善!乳酸菌の力

アトピーは皮膚の病気と思いがちですが、実は小腸の免疫機能をアップすることでアトピーが改善することがわかっています。
小腸の免疫をアップするために手っ取り早いのが「乳酸菌」です。「乳酸菌がアトピーを予防するなんて信じられない」と思うかもしれませんが、「国立成育医療センター研究所」のアレルギー研究室長である松本健治氏も、乳酸菌がアトピーの発症予防に効果的だと発表しています。
平成13年の調査によると、アトピーに苦しむ159名の妊婦や生後6ヶ月までの乳児に乳酸菌を投与したところ、その子どもたちは4歳の時点でもアトピー発症率が低かったとのこと。
医学的にもアトピーの改善に乳酸菌が効果を発揮することがわかっていますので、国内でも乳酸菌を取り扱う大手企業が乳酸菌サプリを販売しています。乳酸菌サプリは、カルピスやヤクルト、久光製薬などの大企業が力を入れていますので、各社のサプリをチェックしてみるとよいでしょう。

参考:乳酸菌とアレルギー発症予防

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どうやって選ぶ?大人アトピーの対策グッズ

大人アトピー対策には保湿と体の内側のケアが大切ということがわかったところで、数あるスキンケア商品やサプリの中からどうやって最適なものを選べば良いのかを確認していきましょう。

スキンケア化粧品は「試す」

アトピー性皮膚炎の方のほとんどが敏感肌で、化粧品などで刺激を受けます。全員が同じ化粧品で刺激を感じるわけではないので、「これなら絶対大丈夫」というスキンケア化粧品は存在しません。
そのため、それぞれが自分に最適なスキンケア化粧品を探す「保湿ジプシー」になりがち。保湿ジプシーになりたくなければ病院で処方される保湿剤を使うのも有効ですが、プラスアルファの機能が欲しい方には物足りないですよね。
市販の美白などの機能がついたスキンケア化粧品を探している大人アトピーで悩む方は、「返金保証制度」がついた化粧品や「サンプルあり」の化粧品を選ぶとよいでしょう。

乳酸菌サプリは品質で選ぶ

乳酸菌サプリも多数販売されていますが、注意すべきはサプリの品質です。国産にこだわる必要はありませんが、どこで生産されたものでも生産体制や衛生管理などに気をつけて選びましょう。毎日飲み続けるものなので、品質に不安があるものは絶対厳禁。
また乳酸菌サプリも相性がありますので、返金保証制度付きなど「体に合わなかった場合」のサポート体制が充実しているものを選ぶと安心ですね。

まとめ

大人アトピーを改善するためには、病院での治療とともに体質改善も必須です。皮膚のバリア機能を復活させながら、アトピーになりにくい体になるように乳酸菌を摂取するとよいでしょう。
乳酸菌サプリは、アトピーだけでなく腸内環境の改善や便秘改善などの様々な健康効果があります。

アトピーは、すぐに治ることはありませんが、毎日こつこつスキンケアなどを続けることで徐々に改善されていきますので、めげずに頑張りましょう。

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