ニキビ跡を自宅ケアで治す方法4つ!治らないクレーターはどうする?

やっとニキビが治ったと思ったら、今度はニキビ跡に悩まされることになることも。赤や茶色のようなニキビ跡は、気分をどんより落ち込ませますよね。さらに、症状がひどい場合にはボコボコとしたクレーター状になってしまうこともあります。
軽いニキビ跡であればメイクで隠すこともできますが、凹凸のあるクレーターはメイクでは隠しにくいため「どうしたらいいの?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ニキビ跡を自宅ケアで治す方法から、なかなか治らない上にメイクでも隠れないクレーターの対処法まで詳しくご紹介します。
ニキビ跡との戦いは長期戦になるため、焦らずじっくりケアしていきましょう。
ニキビ跡には種類がある!
一口に「ニキビ跡」と言っても、ニキビ跡には種類があると知っていますか? ニキビ跡の種類によっては、時間が経つと自然と治る場合もあるのです。
まずは、自身のニキビ跡の種類を確認してみましょう。
赤みタイプ
ニキビが治っても肌の奥にはまだ炎症が残っていたり、毛穴の周りに血液が溜まっていたりすると、患部周辺の毛細血管にヘモグロビンが集まるため赤く見えます。
同様に、赤というよりは少し黒っぽく見えるニキビ跡もヘモグロビンの色素沈着によるものです。
色素沈着タイプ
色素沈着タイプとは、茶色や赤紫色をしたシミのように見えるニキビ跡のことです。
これはニキビの炎症のダメージに対する肌の防御反応から、大量に作られたメラニンが肌に残ることが原因だと言われています。
浅いクレーター
浅く凹んだクレーターは、正式には「浅斑状瘢痕(せんはんじょうはんこん)」といいます。
表皮から真皮の浅い部分までに収まるという特徴があり、クレーターの中では治しやすいタイプだと言われています。
深いクレーター
深く凹んでしまっているクレーターは、正式には「深真皮瘢痕(しんしんぴはんこん)」といいます。真皮層の深い部分まで凹んでいるため、クレーターの中でも治りにくいタイプだと言われています。
クリニックの治療で目立たなくすることはできますが、場合によっては完璧には消えない可能性もあります。
赤みタイプや色素沈着タイプのニキビ跡はセルフケアで治せる!
赤みタイプや色素沈着タイプのニキビ跡であれば、時間はかかりますが一般的には自然に消えると言われています。しかし、間違ったケアを続けたり、ニキビ跡が気になるあまり爪で引っ掻いたりしていると症状が悪化する場合もあります。
症状を悪化させないために、そしてできるだけ早くニキビ跡を治すためにも正しいケアを心掛けましょう。
正しい方法で洗顔する
ニキビ跡があるときの洗顔は、できるだけ肌に刺激を与えないように不要な汚れだけを洗い流すのがポイントです。洗い過ぎは肌に刺激を与えてしまい、逆効果になるので洗顔は1日に1~2回に留めておきましょう。

1.手を石けんでしっかり洗う
洗顔料を手に取る前に、手についた雑菌を落とすために石けんで手を洗いましょう
2.クレンジングでメイクや皮脂汚れを落とす
しっかりメイクをした日はジェルタイプorオイルタイプ、ナチュラルメイクの日は乳液タイプorクリームタイプのクレンジングでメイクや皮脂汚れを落としましょう。肌への刺激を避けるために、32~34℃程度のぬるま湯ですばやく洗い流します。
3.洗顔料を泡立てる
泡立て用ネットや泡立て器を使用して、洗顔料を泡立てましょう。泡立てるのが苦手な人は、泡で出てくる洗顔料がおすすめです。
4.Tゾーンから洗う
まずは皮脂が多い額から鼻にかけてのTゾーンから優しく洗います。次に頬やあご、目元や口元を優しく洗いましょう。
泡で洗うことを意識し、指で肌を直接こすらないように気をつけましょう。
5.すすぎ残しのないように洗顔料を洗い流す
肌に洗顔料が残らないように、ぬるま湯でしっかりと洗い流します。
6.タオルで押さえるように水分を拭き取る
肌に刺激を与えないように、清潔なタオルを肌に押し付けるイメージで水分を拭き取りましょう。
7.洗顔後はすぐに保湿する
角質層の水分が蒸発してしまう前に、洗顔後は3分以内を目安に保湿ケアを行いましょう。
ビタミンC誘導体が配合された基礎化粧品を選ぶ
ニキビ跡を治すには、ビタミンC誘導体が配合された基礎化粧品でのスキンケアが効果的です。ビタミンC誘導体が配合されている場合は、成分表示に「~アスコルビン酸○○」「○○アスコルビル」などと記載されているのでチェックしてみましょう。
ニキビ跡に悩んでいる人の中には、ニキビ肌用のスキンケア製品を使用している人もいるでしょう。それが悪いわけではありませんが、エタノールが使用されている場合はヒリヒリとした痛みが出たり、赤みが強くなったりするリスクがあるので要注意です。
生活習慣を整える
ニキビ跡を治すには、肌のターンオーバーを促すのが最善です。肌のターンオーバーを促すためには、表面的なスキンケアだけでなく体の内側からサポートする必要があります。
肌の修復において最も重要なのは睡眠です。また、成長ホルモンが安定して分泌されるように規則正しい生活を送ったり、新陳代謝をアップさせるために適度な運動をしたりするのも大切なこと。長期戦にはなりますが、生活習慣を整えてニキビ跡にサヨナラしましょう!
食生活を見直す
肌荒れの改善や美白など、美肌を作る上で欠かせないのがビタミンCです。このビタミンCはストレスや喫煙によって消費されるため、積極的に摂取しましょう。
また、肌の調子を整えるビタミンAやビタミンBを多く含む食材や、皮膚を形成する素であるたんぱく質も意識して摂りたいですね。
ボコボコとしたクレーターにはクリニックでの治療を!
ニキビを繰り返すと、毛穴の周囲にある組織がダメージを受けてクレーターができてしまう場合もあります。クレーターは自宅ケアでの改善が難しいため、クリニックでの専門的な治療が必要になります。
ここでは、クリニックで行われる代表的なクレーター治療をご紹介します。
レーザー治療
クレーターの代表的な治療が「レーザー治療」です。レーザー治療は浅いクレーターだけでなく、深いクレーターも治すことができるのが特徴です。
レーザー治療で使用される機械には種類があり、
- レーザー光の届く深さ
- 1回の効果
- 施術回数
- 痛み
- 価格
など細かい違いがあります。医師と相談して、自身のニキビ跡の状態に合ったものを選びましょう。
針治療
クレーターには「針治療」も効果的です。針治療はレーザー治療に比べて肌に与えるダメージが少なく、安全性が高いのが特徴です。
針治療の中でも有名なのが、細い針で治療部位に小さな穴を空け、そこに成長因子を注入することで肌の再生力を促進する「ダーマペン」です。髪の毛ほどの直径の非常に細い針なので注射のような痛みはありませんが、人によっては痛み・腫れ・熱感・痒み・内出血などが起こる場合があります。
FGF注入
「FGF注入」とは、人体で作られるタンパク質の一種であるFGFを肌に注射し、肌の再生を促す治療方法です。即効性はありませんが、深いクレーターの改善に効果があります。
注入したFGFは数ヶ月かけて肌をふくらませ、その後3年ほど効果が持続します。
まとめ
ニキビ跡やクレーターを見ると「もう一生治らないのでは…」と沈んだ気分になりますが、対処法がないわけではありません。
肌のターンオーバーを促すために規則正しい生活を送り、なかなか治らないクレーターがある場合はクリニックで適切な治療を受けましょう。